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my 見仏記9~新薬師寺

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新薬師寺本堂。薬師如来坐像及び十二神将立像はここに安置されています。


これまで何度か新薬師寺を訪れましたが、注目するのはいつも伐折羅(バサラ)ばかりで、他の仏像にはほとんど興味を持ちませんでした。しかし、今回はいとうせいこう/みうらじゅん『見仏記』等のおかげで、他の仏像にも目を向けることができました。

薬師如来坐像及び十二神将立像(JR東海キャンペーンポスター)
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この写真のように、伐折羅と薬師如来を同時に見るのがお勧めです。また、正面から見ると、薬師如来のお顔が個性的で、とても親しみを感じます。

薬師如来坐像(木造 像高約191cm 奈良時代~平安時代初期 国宝)
 新薬師寺の本尊です。堂中央の円壇に、木彫の大きな薬師如来坐像が安置されています。
 頭と胴体など体幹部分は一本のカヤの木から彫り出され、手と足は同じカヤの木から寄せ木し、全体の木目を合わせ、一本の木から丸彫りした様に造られています。
 光背には宝相華樹が大きな葉を翻らせ花を咲かせながら上に伸び、花の上の六軀の小仏は本尊と併せて七仏薬師を示しています。
 薬師如来は東方浄瑠璃世界の仏さまです。菩薩として修行していたとき、体から光を出して世界を照らすこと、人々の不足を満たすこと、病気を癒すこと、正しい道に導くこと、災難を取り除くことなど、十二の願い事をたてました。右手は恐れを取り去る印相で、左手には薬壺を持っています。目は大きく開いています。
 穏やかで力強く、ふくよかな姿をされています。
 昭和50年の調査で、像の体内から平安初期の法華経(国宝)八巻が見つかりました。(新薬師寺HPより)

十二神将立像
 薬師如来は両脇に日光と月光の2菩薩と、さらにこれらを守る12の武将・十二神将を従えています。
 十二神将とは、薬師如来の世界とそれを信仰する人々を守る大将で、1体に7,000人の眷属(けんぞく:部下)を率いているといわれます。
 土壇の上で円陣に取り巻いて、お薬師さまを護衛しています。
 激しい怒りを表したほぼ等身大の立像で、我が国、最古最大の十二神将像です。
 また十二の方角をまもっていることから、干支(十二支)のしゅごしんとしても信仰されています。
 十二神将像の各名称が、国指定と新薬師寺指定と異なっています。
 新薬師寺の十二神将立像は塑像という土を用いた彫刻で、奈良時代の名品(1体は補作)です。
 塑像は木の骨組みに縄を巻きつけ、そこに藁をまぜた粘土をつけて大まかな形を造り、紙の繊維と雲母をまぜた土で上塗りしたもので、眼球は紺、緑、褐色のガラスの吹き玉で表現されています。表面は青、朱、緑、紫に繧 彩色(うんげんさいしき 同系統の色ごとに濃淡をつけて立体感を生み出す彩色法)され、現在でも部分的に色が残っています。(新薬師寺HPより)

伐折羅大将(JR東海キャンペーンポスター)
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左手は垂下して拳を開き、右手に剣を持つ。像高約162cm

◆グッズ・土産
・絵葉書「新薬師寺の国宝 薬師如来と十二神将」

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