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“The River”のLP盤を買いました。

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今日、ブルース・スプリングスティーンの“The River”(1980)のLP盤を購入しました。スプリングスティーンの自伝を読み、彼のアルバムをじっくり聴いてみようと思ったのと、村上春樹の最新作『騎士団長殺し』(2017)で主人公がこのLP盤を聴く場面があったからです。

以下は村上春樹の『騎士団長殺し』で、このLP盤について述べている部分です。
 私はブルース・スプリングスティーンの『ザ・リヴァー』をターンテーブルに載せた。ソファに横になり、目を閉じてその音楽にしばし耳を澄ませていた。一枚目のレコードのA面を聞き終え、レコードを裏返してB面を聴いた。ブルース・スプリングスティーンの『ザ・リヴァー』はそういう風にして聴くべき音楽なのだと、私はあらためて思った。A面の「インディペンデンス・デイ」が終わったら両手でレコードを持ってひっくり返し、B面の冒頭に注意深く針を落とす。そして「ハングリー・ハート」が流れ出す。もしそういうことができないようなら、『ザ・リヴァー』というアルバムの価値はいったいどこにあるだろう? ごく個人的な意見を言わせてもらえるなら、それはCDで続けざまに聴くアルバムではない。『ラバー・ソウル』だって『ペット・サウンズ』だって同じことだ。優れた音楽を聴くには、聴くべき様式というものがある。聴くべき姿勢というものがある。
 いずれにせよ、そのアルバムにおけるEストリート・バンドの演奏はほとんど完璧だった。バンドが歌手を鼓舞し、歌手はバンドをインスパイアしていた。(第2部P428-429)

【感想等】
◆安いターンテーブルとスピーカーを買ってきました。レコードをセットしたり、裏返したりするのは面倒だろうと思っていましたが、そんなことはありませんでした。「インディペンデンス・デイ」から「ハングリー・ハート」への「間」は確かに絶妙だと思います。
◆僕はいつも音楽をカーステレオで聴いていたので、自分の部屋でくつろぎながら聴くのもいいなって思いました。

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