今日、中村文則の『遮光』(03)を読み終えました。
ストーリー等については、以下の通りです。
ストーリー等については、以下の通りです。
恋人の美紀の事故死を周囲に隠しながら、彼女は今でも生きていると、その幸福を語り続ける男。彼の手元には、黒いビニールに包まれた謎の瓶があった――。それは純愛か、狂気か。喪失感と行き場のない怒りに覆われた青春を、悲しみに抵抗する「虚言癖」の青年のうちに描き、圧倒的な衝撃と賞賛を集めた野間文芸新人賞受賞作。若き芥川賞・大江健三郎賞受賞作家の初期決定的代表作。(ブックカバー裏表紙より)
◆『遮光』は中村文則の2作目の小説です。彼はデビュー作『銃』とこの作品について、「『何かを持ち歩く』ということも、この二作には共通している。そして二つとも、『読者に広く拡がる、大多数からの共感を呼ぶ小説』が全盛の時代において、極めて異質な作品だと思う」(巻末解説)と述べています。
◆この作品も『銃』と同様、主人公が狂気に取り憑かれ、衝撃のラストを迎えます。大抵の読者は主人公に共感どころか、嫌悪感を持ちながら読むでしょう。文庫本で140ページ程度と短いのが、せめてもの救いです。
◆この作品も『銃』と同様、主人公が狂気に取り憑かれ、衝撃のラストを迎えます。大抵の読者は主人公に共感どころか、嫌悪感を持ちながら読むでしょう。文庫本で140ページ程度と短いのが、せめてもの救いです。