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国井律子『タ・ビ・リ・ツ』を読みました。

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ノラ・ジョーンズのLPと『タ・ビ・リ・ツ』は無関係ですが・・・。


今日、国井律子のエッセイ集『タ・ビ・リ・ツ』(09)を読み終えました。
バイクに乗るにはまだまだ病気の治療と体力の回復が必要ですが、気持ちはだいぶ前向きになってきました。まず、バイクに関する本や雑誌を読み、イメージトレーニングから始めます。
実は、ヤマハのトリッカーTY-S(専用の外装キット仕様車)に乗ることの考えています。で、国井律子がNHKの番組でこのバイクに乗っていたことを思い出し、彼女のエッセイに行き当たりました。

以下、この本の主なコンテンツです。
1 古びたホテルをめぐる不思議な思い出
2 クニイ流・船旅のススメ
3 わたしがバイクを好きな理由
4 バイク初心者といく日帰りツーリング
5 飽きっぽい私のハイウェイ退屈しのぎ
6 失われた旅の記録帳
7 旅の究極はソロツーリングにあり⁉
8 私が体験した数少ないマスツーリング
9 ワタシ、本当はヒコちゃんです。
10 タンデムにまつわる若き日の思い出

【感想】
◆彼女のひとり旅のモットーは猴縦蠅鰐つ雖瓩世修Δ任后宿も予約しないでその先々で決めるそうです。このやり方だと宿の確保に苦労しそうですが、予約したためにコースが制約されて不自由を感じるよりはいいという考え方です。
僕も若い頃は宿の予約なしで行き当たりばったりの旅をしていました。それは、急に思い立ってツーリングに出ることが多かったからだと思います。そのために苦労をしたし、偶然のいい出会いもありました。
辺りが真っ暗になってからやっと見つけた房総の旅館では、部屋が無いと断られましたが、必死にお願いして宴会用の大広間に泊めてもらいました。また、妻籠の民宿では、たまたま居合わせたお客さんたちと囲炉裏を囲んでゆっくり話をしたことがいい思い出です。
◆僕がツーリングにフェリーを利用したのは一度だけです。平成6年、福島の友人と二人で東京フェリーターミナルから高知港まで約21時間の船旅をしました。途中バイクを走らせることなく、東京から高知まで一気にワープしたような感覚です。とは言っても21時間の船旅です。寝る以外に何をしていたんだろう? 全く記憶がありません。今度友人に聞いてみよう。
◆彼女は「オートバイのどこが好きなの?」と聞かれると、「ムダなところ!」と答えるそうです。移動の手段として考えれば、クルマに比べ一人乗りのオートバイはコスト高です。でも、バイクの場合、目的地に行くことよりも、目的地へ行くまでの「過程」が大事なんです。
◆北イタリアの孤独な旅の相棒は10センチ×15センチほどの小ぶりのノートだったそうです。景色のことや食事のこと、気づいたこと、考えたこと。などなど、さまざまな思いを書いたそうです。僕もツーリングに出るときは同じようなことをしていたので、とても共感を覚えました。
◆「ひとり旅は楽しいけど、なぜか寂しい」って彼女。ひとりで自由気ままに走るのは楽しいけれど、そのときどきの感動を誰かに伝えたくなるから寂しくなるのだと思います。

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