今回、新たにオリジナル・カバー版の文庫本を購入しました。新しいのできれいだし、文字が大きく読みやすいのがいいです。
今日、村上春樹の『羊をめぐる冒険』(82)を読み終えました。この作品は、『風の歌を聴け』(79)、『1973年のピンボール』(80)に続く、彼の長編第3作で、内容的には『ダンス・ダンス・ダンス』(88)に繋がっています。
内容について、ブックカバー裏表紙の解説を引用します。
内容について、ブックカバー裏表紙の解説を引用します。
あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている21歳の女性がガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい〈鼠〉の手紙から、ある日羊をめぐる冒険行が始まる。(上巻)
美しい耳の彼女と共に、星形の斑紋を背中に持っているという一頭の羊と〈鼠〉の行方を追って、北海道奥地の牧場にたどり着いた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。1982年秋、僕たちの旅は終わる。すべてを失った僕の、ラスト・アドベンチャー。(下巻)
美しい耳の彼女と共に、星形の斑紋を背中に持っているという一頭の羊と〈鼠〉の行方を追って、北海道奥地の牧場にたどり着いた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。1982年秋、僕たちの旅は終わる。すべてを失った僕の、ラスト・アドベンチャー。(下巻)
◆タイトル通り、羊がたくさん登場します。背中に星形の斑紋のある羊、羊博士、羊男。
ブルックス・ブラザーズのトレードマークも羊なので、この作品にはとても親近感を感じます。
◆現実と非現実の垣根がなく、いつの間にか、非現実的な物語に引き込まれていきます。これは、現実の世界で音楽や料理、酒などが具体的の描かれているのもその一因かと思います。具体的に描かれた現実世界に羊男や(既に死んでいる)鼠が登場してもなんの違和感もありませんでした。
◆魔力的なほど完璧な形をした一組の耳を持つ、校正係兼耳専門のモデル兼コールガールのガールフレンドが、突然物語から消えてしまいます。
彼女は『ダンス・ダンス・ダンス』で、キキという名前で再登場しますが、羊男の予言通り、僕は二度と彼女に会うことはできません。彼女のファンの僕としてはとても残念です。
ブルックス・ブラザーズのトレードマークも羊なので、この作品にはとても親近感を感じます。
◆現実と非現実の垣根がなく、いつの間にか、非現実的な物語に引き込まれていきます。これは、現実の世界で音楽や料理、酒などが具体的の描かれているのもその一因かと思います。具体的に描かれた現実世界に羊男や(既に死んでいる)鼠が登場してもなんの違和感もありませんでした。
◆魔力的なほど完璧な形をした一組の耳を持つ、校正係兼耳専門のモデル兼コールガールのガールフレンドが、突然物語から消えてしまいます。
彼女は『ダンス・ダンス・ダンス』で、キキという名前で再登場しますが、羊男の予言通り、僕は二度と彼女に会うことはできません。彼女のファンの僕としてはとても残念です。