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藤沢周平『獄医立花登手控え』(三)(四)を読みました。

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 今日、藤沢周平の『獄医立花登手控え』シリーズの(三)『愛憎の檻』(1982)と(四)『人間の檻』(83)を読み終えました。

【内容】(文庫本ブックカバー裏表紙の解説より)
愛憎の檻
 娘の病を治したお礼にと、登に未解決事件の情報を教えてくれた男が牢の中で殺された。大胆な殺しの後、ゆうゆうと出獄した犯人を追い、登は江戸の町を駆ける――。家では肩身の狭い居候だが、悪事には敢然と立ち向かう若き牢医師・立花登が、得意の柔術と推理で事件を解き明かす。大人気時代連作第三弾。
◆秋風の女 ◆白い骨 ◆みな殺し ◆片割れ ◆奈落のおあき ◆影法師

人間の檻
 子供をさらって手にかける老人の秘密。裁きを終えた事件の裏に匂い立つ女の性(さが)。小伝馬町の牢内に沈殿する暗く悲しい浮世の難事を、人情味あふれる青年獄医が爽やかに解決する。だがある日、かつての捕物の恨みから、登の命をもらうと脅す男が現れた――。著者が5年にわたって書き継いだ傑作シリーズ完結編。
◆戻って来た罪 ◆見張り ◆待ち伏せ ◆影の男 ◆女の部屋 ◆別れゆく季節

【感想等】
◆『愛憎の檻』の巻末に「中井貴一インタビュー」が掲載されています。1982年、NHKで放映された連続ドラマ「立花登青春手控え」で主役の立花登を演じた中井貴一に当時の思い出を語ってもらったものです。このインタビュー記事に引用された当時の写真を見て、少し笑ってしまいました。今回登の叔母・松江を演じている宮崎美子が、82年には登の従妹ちえを演じていたからです。つまり、宮崎美子はこの作品で時代を超えて母と娘の両方を演じていたのです。
◆後味すっきりの、気軽に読める作品でした。

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