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村上春樹『女のいない男たち』を買いました。

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昨日、村上春樹の9年ぶりの短編集『女のいない男たち』が発売されました。収録作品6編のうち5編は既読ですが、書き下ろしの1編を読むために買いました。

以下、この単行本の帯に書かれた作品紹介文を引用します。なお、( )内は初出誌です。
ドライブ・マイ・カー(『文藝春秋』2013年12月号)
 舞台俳優・家福は女性ドライバーみさきを雇う。死んだ妻はなぜあの男と関係しなくてはならなかったのか。彼は少しずつみさきに語り始めるのだった。
 【参考】http://blogs.yahoo.co.jp/kazukazu560506i/54608668.html

イエスタデイ(『文藝春秋』2014年1月号)
 完璧な関西弁を使いこなす田園調布出身の同級生・木樽からもちかけられた、奇妙な「文化交流」とは。そして16年が過ぎた。
 【参考】http://blogs.yahoo.co.jp/kazukazu560506i/54659300.html

独立器官(『文藝春秋』2014年3月号)
 友人の独身主義者・渡会医師が命の犠牲とともに初めて得たものとは何だったのか。
 【参考】http://blogs.yahoo.co.jp/kazukazu560506i/54792091.html

シェエラザード(『MONKEY』vol.2 SPRING 2014)
 陸の孤島である「ハウス」に閉じ込められた羽原は、「連絡係」の女が情事のあとに語る、世にも魅力的な話に翻弄される。
 【参考】http://blogs.yahoo.co.jp/kazukazu560506i/54805843.html

木野(『文藝春秋』2014年2月号)
 妻に裏切られた木野は仕事を辞め、バーを始めた。そしてある時を境に、怪しい気配が店を包むのだった。
 【参考】http://blogs.yahoo.co.jp/kazukazu560506i/54715263.html

女のいない男たち(書き下ろし)
 ある夜半過ぎ、かつての恋人の夫から、悲報を告げる電話がかかってきた。
 【感想】この作品を読むためにこの本を買ったわけですが、ちょっと残念な作品でした。ただ、「エレベーター音楽」というジャンルがあることを知ったのはよかったです。よくエレベーターの中で流れているような音楽をさすそうで、例としてパーシー・フェイスやマントヴァーニ、レイモンド・ルフェーブル、ポール・モーリアなどがあげられます。

なお、単行本収録するにあたり、「ドライブ・マイ・カー」と「イエスタデイ」は雑誌掲載時とは少し内容が変更されています。この件に関し、著者による「まえがき」を引用します。
 『ドライブ・マイ・カー』は実際の地名について、地元の方から苦情が寄せられ、それを受けて別の名前に差し替えた。『イエスタデイ』については、歌詞の改作に関して著作権代理人から「示唆的要望」を受けた。僕の方にももちろんそれなりの言い分はあるけれど(歌詞は訳詞ではなく、まったく無関係な僕の創作だから)、ビートルズ・サイドとトラブルを起こすのはこちらの本意ではないので、思い切って歌詞を大幅に削り、問題が起きないようにできるだけ工夫した。どちらも小説の本質とはそれほど関係のない箇所なので、テクニカルな処理によって問題がまずは円満に解消してよかったと思っている。

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