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栗原裕一郎編著『村上春樹の100曲』を購入しました。

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 先日、栗原裕一郎編著『村上春樹の100曲』(2018)を購入しました。
 この本の内容について、「まえがき」の一部を引用します。
 本書は、村上春樹の小説に登場する様々な音楽を拾い上げ、その楽曲を解説しながら、春樹作品における意味や役割、作者の精神との結び付きなどに思いをめぐらせてみようという狙いから作られた、一風変わったディスクガイドである。村上春樹の小説を彩る楽曲を、ジャンルごとに20曲ずつ選び出し、5人の評者でレビューした。
 春樹作品を読むと、一口に音楽と言っても、ジャンルによって登場のさせ方に明らかな違いのあることがわかる。ジャズならジャズ、ロックならロックで、作者が託している精神性や、象徴させたり、暗示させようとしている意味などがそれぞれ異なっている。そこでまず、ロック、ポップス、ジャズ、クラシックと4つのジャンルに分けることにした。
 さらに春樹作品では、時代に対する意識が、80年代を境に以前と以後で明確に分かれている。作品で言えば『ダンス・ダンス・ダンス』が区切りになっており、音楽に対する意識や態度にも同様の分断が見られる。ゆえに先の4つのジャンルに「80年代以降」という括りを加えて全部で5ジャンルとしている。「80年代以降」をジャンルと呼ぶのには語弊があるが、小説の主題の移り変わりに照らして、このカテゴライズはどうしても必要であると思われる。

 なお、この本の構成は以下のようになっています。(  )は評者
♪ まえがき
80年代以降の音楽~「60年代的価値観」の消滅(栗原裕一郎)
ロック~手の届かない場所へ(藤井勉)
ポップス~失われた未来を哀悼する(大和田俊之)
クラシック~異界への前触れ(鈴木淳史)
ジャズ~音が響くと何かが起こる(大谷能生)
♪ あとがき座談会『1Q84』以降の村上春樹と音楽
♪ 村上春樹の小説全音楽リスト

【感想等】(随時、追記します。)






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