ポスターにはこの展覧会に出品されたフェルメールの9作品が描かれています。
今日、上野の森美術館に「フェルメール展」(10月5日~2019年2月3日)を見に行ってきました。
フェルメールの現存する作品35点のうち、9点が見られるというのがこの展覧会の売りですが、「取り持ち女」は来年1月9日からの展示なので、現時点では8/35でした。
フェルメール(1632-75)は、ルーベンス(1577-1640)と同じ「バロック絵画」の代表的画家に数えられますが、「〃磴靴垢る明暗対比と、劇的すぎる構図と演出で、K満すぎる肉体を描くバロック」(山田五郎『知識ゼロからの西洋絵画史入門』)とはだいぶかけ離れているように思います。ただ、窓からの淡い光による室内の明暗のコントラストの描き方は,箸箸蕕┐討發いい里もしれません。
フェルメールの実物を見られてよかったと思いますが、「日時指定入場制」の割には混んでいて、ゆっくり見られなかったのが残念です。
フェルメールの現存する作品35点のうち、9点が見られるというのがこの展覧会の売りですが、「取り持ち女」は来年1月9日からの展示なので、現時点では8/35でした。
フェルメール(1632-75)は、ルーベンス(1577-1640)と同じ「バロック絵画」の代表的画家に数えられますが、「〃磴靴垢る明暗対比と、劇的すぎる構図と演出で、K満すぎる肉体を描くバロック」(山田五郎『知識ゼロからの西洋絵画史入門』)とはだいぶかけ離れているように思います。ただ、窓からの淡い光による室内の明暗のコントラストの描き方は,箸箸蕕┐討發いい里もしれません。
フェルメールの実物を見られてよかったと思いますが、「日時指定入場制」の割には混んでいて、ゆっくり見られなかったのが残念です。
◆開催概要(フェルメール展HPより、一部改編)
日本美術展史上、最大の「フェルメール展」
オランダ絵画黄金時代の巨匠、ヨハネス・フェルメール(1632-1675)。国内外で不動の人気を誇り、寡作でも知られ、現存する作品はわずか35点とも言われています。今回はそのうち9 点までが東京にやってくる日本美術展史上最大のフェルメール展です。「牛乳を注ぐ女」「手紙を書く女」「真珠の首飾りの女」「ワイングラス」・・・欧米の主要美術館から特別に貸し出される、日本初公開作を含む傑作の数々が、ここ上野の森美術館の【フェルメール・ルーム】で一堂に会します。
日本美術展史上、最多のフェルメール作品が集う本展は、美術展では適用の少ない「日時指定入場制」にて、お客さまをご入場の際に長時間お待たせせず、ご覧いただく運営をめざします。さらに来場者全員に音声ガイドを無料でご提供するなど、より快適に作品と向き合える、かつてない贅沢なひとときをおとどけします。
そして、フェルメールだけでなく、ハブリエル・メツー、ピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンらの絵画と合わせた約50点を通して、17世紀オランダ絵画の広がりと独創性をご紹介いたします。
〈章構成〉
第1章 オランダ人との出会い:肖像画
第2章 遠い昔の物語:神話画と宗教画
第3章 戸外の画家たち:風景画
第4章 命なきものの美:静物画
第5章 日々の生活:風俗画
第6章 光と影:フェルメール
オランダ絵画黄金時代の巨匠、ヨハネス・フェルメール(1632-1675)。国内外で不動の人気を誇り、寡作でも知られ、現存する作品はわずか35点とも言われています。今回はそのうち9 点までが東京にやってくる日本美術展史上最大のフェルメール展です。「牛乳を注ぐ女」「手紙を書く女」「真珠の首飾りの女」「ワイングラス」・・・欧米の主要美術館から特別に貸し出される、日本初公開作を含む傑作の数々が、ここ上野の森美術館の【フェルメール・ルーム】で一堂に会します。
日本美術展史上、最多のフェルメール作品が集う本展は、美術展では適用の少ない「日時指定入場制」にて、お客さまをご入場の際に長時間お待たせせず、ご覧いただく運営をめざします。さらに来場者全員に音声ガイドを無料でご提供するなど、より快適に作品と向き合える、かつてない贅沢なひとときをおとどけします。
そして、フェルメールだけでなく、ハブリエル・メツー、ピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンらの絵画と合わせた約50点を通して、17世紀オランダ絵画の広がりと独創性をご紹介いたします。
〈章構成〉
第1章 オランダ人との出会い:肖像画
第2章 遠い昔の物語:神話画と宗教画
第3章 戸外の画家たち:風景画
第4章 命なきものの美:静物画
第5章 日々の生活:風俗画
第6章 光と影:フェルメール
◆ヨハネス・フェルメール(フェルメール展HPより、一部改編)
1632年、オランダのデルフトに生まれる。21歳から画家として活動をはじめ、手紙を書く女性や、室内で歓談する男女など、人々の日常を題材とする風俗画を主に描く。吟味された構図、緻密な筆遣い、優しく穏やかな光の表現を用いながら、美しく洗練された作品を残した。当時、デルフトの画家組合の理事を務め、その絵を愛好するパトロンもおり高い評価を受けていたが、1675年に43歳で没すると、次第に忘れ去られていった。
その後、19世紀になってから再発見され、あらためて評価されるようになる。現存する作品は35点とも言われ、作品の素晴らしさと希少性の高さも相まって、世界的にも屈指の画家として人気を集めている。
その後、19世紀になってから再発見され、あらためて評価されるようになる。現存する作品は35点とも言われ、作品の素晴らしさと希少性の高さも相まって、世界的にも屈指の画家として人気を集めている。
以下、今回日本にやって来たフェルメールの作品9点を紹介します。(写真及び解説文はフェルメール展HPから)
◆マルタとマリアの家のキリスト(1654-55年頃、158.5×141.5cm)
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現存するフェルメール作品の中で最も大きく、最初期作のひとつ。画中ではキリストが、家事を心配するマルタをよそに、座ってキリストの教えを聞こうとするマリアを讃えている。光と影の戯れ、人物の特徴づけ、幅広で厚く絵の具をのせた筆さばきは、カラヴァッジオの影響下にあったユトレヒト派の画家からインスピレーションを受けたと考えられる。フェルメールにはめずらしい大きなサイズや主題から、特別な依頼を受けて制作されたものと推測される。
※◆取り持ち女(1956年、143×130cm) ※2019年1月9日から展示
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初期作の1つである本作は、それまで宗教画、物語画に取り組んでいたフェルメールがはじめて描いた風俗画である。当時、キリストが説いた譬(たと)え話「放蕩息子」を発端に、娼家を舞台にした絵が数多く制作され、フェルメールもそうした時流の中でこの絵を描いた。女性は今まさにお客から金貨を受け取るところである。彼女を明るく照らす光、表情や手の動きなど、後にフェルメールが確立する表現の萌芽がすでに散見される。現存作品の3点にのみに年記が残るが、本作の右下には画家のサインと共に制作年も記されている。日本初公開。
※◆牛乳を注ぐ女(1658-60年頃、45.5×41cm)
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女性が牛乳を注ぐのに没頭している様子を描いている。注がれる牛乳以外のすべてが静寂に包まれている。フェルメールは単調な日常の所作を、「明るく照らされた室内に彫像のように立ち尽くす女性」という印象的な絵画に仕上げた。フェルメールはまた、細かい粒子で構成される光が、物の表面をどううつろうのかを観察していた。
※◆ワイングラス(1661-62年頃、67.7×79.6cm)
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初期から中期へさしかかる過渡期の作品。テーブルの上には楽譜、椅子には古楽器のリュートが置かれた「愛」を暗示する室内で、黒い帽子の男性が女性にワインを勧めている。ワインを飲む女性の視線の先には半開きのステンドグラスの窓があり、その中央には馬具を持つ女性が描かれている。手綱を持つ女性は伝統的に「節制」を表すため、室内での色恋沙汰を戒める寓意と考えられている。日本初公開。
※◆リュートを調弦する女(1662-63年頃、51.4×45.7cm)
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薄暗い室内に一人腰掛ける女性はリュートを抱え、弦をかき鳴らす。左手でペグをつまみ、音階を整えている。遠く窓の方に視線を向ける様子は見る者の想像力をかき立てる。窓越しに何かを見つめているのか、それとも耳を澄まし、音を追うことに注力しているのか。机の上には楽譜らしきものが重なるように置かれ、壁には、ときに絵の中で、愛する人が遠い彼方にいることを示唆する地図が描き込まれている。
※◆真珠の首飾りの女(1662-65年頃、56.1×47.4cm)
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黄色いカーテンがふわりと掛かる窓辺からやわらかな光がさしこむ。室内に立ちすくむ女性は真珠の首飾りを結ぼうとリボンを手に、壁にかかる小さな鏡を見つめている。かすかにほころぶ口元と宙を見るような甘い眼差し。身支度にいそしむ女性が見せるふとした表情をフェルメールは静寂の中に描き出している。机の上には白粉をはたくブラシや銀色の器が並び、光に照らされる白い壁を中心に据える斬新な構図は画家の空間表現へのこだわりを物語る。
※◆手紙を書く女(1665年頃、45×39.9cm)
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17世紀のオランダでは郵便制度の発達に伴い手紙でのやり取りが盛んに行われた。フェルメールも手紙をテーマに6点の作品を描いている。毛皮付きの黄色い上着姿の女性は、机に向かい羽ペンを走らせている真っ最中である。ふと筆を休めた彼女は、絵の前に立つ我々を見つめるかのようにこちらに顔を向ける。穏やかな光の中で優しく微笑む女性。耳元の真珠のイヤリングに光の粒が輝く。当時、人々が憧れ、親しんだ手紙をめぐる情景を、フェルメールは美しい女性像を通じて描き出している。
※◆赤い帽子の娘(1665-66年頃、23.2×18.1cm) ※12月20日まで展示
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真っ赤な帽子をかぶり、振り向くようにこちらに視線を向ける女性。帽子に遮られ、彼女の顔のほとんどは影に覆われているが、左頬は明るく照らし出されている。耳元の真珠、瞳や鼻先にも光の粒が描き込まれ、少し開いた口元はつややかに輝く。背景にタペストリーが掛かる薄暗い部屋の中に存在感たっぷりに浮かび上がる女性の姿。細部にわたる緻密な描写や絶妙な配色など、フェルメールの卓越した筆さばきを随所に見つけることができる。日本初公開。
※◆手紙を書く婦人と召使い(1670-71年頃、71.1×60.5cm)
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幻想のような現実を描き出すことにおいて、フェルメール作品は、他に類を見ない芸術的なレベルに到達した。描かれる人物はしばしば寡黙で動きが少なく、絵画に厳粛でミステリアスな雰囲気をもたらしている。この絵画はフェルメール後期の最も独創的な作品の一つ。召使いの女性が窓の外を眺めている間に、女主人が手紙を書いている。床には、この時代のやりとりで時折使われたであろう赤い封印、スティック状のシーリングワックス(封蝋)などが落ちている。
※◆グッズ・土産
・図録『フェルメール展』
・絵ハガキ
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