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今日のドライブミュージック~きいやま商店“ドゥマンギテ”

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今日は仕事の行き帰りに、きいやま商店の3rdアルバム“ドゥマンギテ”(2012.8.15)を聴きました。
きいやま商店は沖縄音楽をベースに様々なジャンルの音楽を取り入れていますが、このアルバムのタイトル曲はラテンのリズムがとても心地よい作品です。でも、このアルバム収録曲中どの曲が一番好きかと聞かれれば、迷わず‘行ってくるよ’と答えるでしょう。

◆収録曲については、きいやま商店本人による解説を引用します。(旧「きいやま商店 OFFICIAL WEB SITE」より、一部改編)
1 きいやま商店知ってるかい?
 昭和のアイドルチックに仕上げました。パーカションと管楽器がかなりいい味出してます!
2 ドゥマンギテ
 このアルバムのタイトルにもなっています。ラテンのリズムで、聴くと体が勝手に踊ってしまうほど凄いサウンドに仕上がりました! ドゥマンギテとは、方言で「驚いて」という意味ですが、タイトル同様驚いてしまうくらい良い作品です!
3 行ってくるよ
 沖縄テレビのドラマ「オバー自慢の爆弾鍋」のエンディングテーマにも使われたバラード曲です! 新しい楽器、サンレレの心地よい音色と泣きのスライドギターが、胸にグッと入ってきます。台湾公演では、1番評判が良かった曲です。
4 永遠の高校球児
 2ndアルバムに収録の「沖縄ロックンロール」に続き、ローリー・クックさん(THE WALTZ)のカバー曲です! ローリーさんらしいロックサウンドに仕上がったこの作品は、沖縄の興南高校が全国高校野球で春夏連覇を果たした時に書いた曲だそうです。沖縄県民が長らく待っていた、優勝までの歴史を歌詞で感じられると思います。
5 八重山アイランドワルツ
 ワルツのリズムがとても心地よく、八重山の情景が浮かんでくるようなゆったりと聴ける曲です。子供達の歌声がとても印象的。そしてなんと!この曲は、歌人の俵万智さんによる作詞、元ザ・コブラツイスターズの川畑アキラさんによる作曲という豪華コンビの作品です!
6 Everybody ワン・ツー
 スカのリズムで夏にピッタリのアゲ★アゲソングです! ライブではお馴染みの「きいやま乾杯!」も歌詞に出てきて思わずビールが飲みたくなります。八重山民謡「赤馬節」もさり気なく入っています。
7 足りない日々でも…
 少しパンクなミディアムテンポの曲です! 前向きな歌詞とガンガン押していくようなギターとコーラスが聴きどころです。
8 ドゥミンガセ!
 きいやま商店ならではのネタソング! 前作の「バッペータ!」「頑張れ!スミオおじぃ」のように愛されたい作品です。軽快なリズムでコントから入る曲なのでじっくり聴いて欲しいです!
9 また明日
 僕らの母校「登野城小学校」が創立130周年を迎えた記念に、曲をお願いされて書き下ろした曲です。ピアノとストリングスだけでしっとりと仕上げました。卒業ソングとして歌ってもらえたら嬉しいです。現在、登野城小学校の体育館には、子供達が一字一句彫り上げ完成した木彫りの歌詞が飾られています。
10 星を数えているうちに
 このアルバム最後に相応しい作品です! 僕たちが大好きなTHE BOOMのカバー曲で、アレンジはDJ SASAさんが手掛けてくれました! SKA LOVERのサウンドで石垣島の夜空が浮かんできます!
≪Bonus Track≫ ゆーしったい(Live ver.)
 きいやま商店お馴染みのこの曲! 1stアルバムにも収録されてますが、今回はフルバンドでの「ゆーしったい」です! 常に進化していく「ゆーしったい」は今後も楽しみです。


◆このアルバムの5曲目‘八重山アイランドワルツ’は、歌人・俵万智の作詞です。紙ジャケを開くとそこに俵万智によるアルバムと「きいやま商店」の紹介がありました。以下に全文を引用します。

 石垣島のお祭りで、息子と私は「きいやま商店」に出会った。親しみやすいメロディに、まっすぐな歌詞。初めて聴く歌ばかりなのに、懐かしいと思えるほど心に沁みてきた。いつのまにか私は立ち上がり、小学生の息子は最前列に飛び出していった。
 弾けるパフォーマンス、そして笑いのセンスたっぷりのトーク。彼らの魅力は、なんといってもライブにあると思うのだけれど、そのライブの中で育てられてきた楽曲が、完成形としてこのCDには詰まっている。
 ほぼ八重山方言だけで書かれた「ドゥマンギテ」。初演のときには、まだサビの部分だけだった。「Everybody ワン・ツー」の中の「いー、いっいっいー!」は、笑顔になれる「きいやま乾杯」としてライブではおなじみのもの。「行ってくるよ」は、このユニットで全国を飛び回るようになったからこそ生まれた名曲だろう。サンレレという新しい楽器が使われている。
 少年の心が息づく「また明日」は、三人の母校である登野城小学校の百三十周年を記念して作られた。子どもたちが歌うのを聴いたこともあるが、まさに彼らの心の歌になっていた。卒業ソングとして、多くの学校で歌われてほしい。「ゆーしったい」は、ライブの定番で、年々変化というか進歩してきている。今後も目が離せない一曲だ。自己紹介ソング「きいやま商店知ってるかい?」は、ファーストアルバムの「バッペータ!」、セカンドアルバムの「きいやま商店のテーマ」に続くもの。この歌も、さらなる成長の予感がする。「足りない日々でも…」は、初期から一貫している「生きることへの応援歌」。いきなり人気者になったわけではない彼らだからこそのメッセージだ。

 三人は、福岡と東京を拠点に、それぞれ別のバンドを長く続けてきた。しかし、祖父から数えて長男の長男の長男であるであるリョーサは、仏壇を守るため、島に帰らねばならない。数年前、ついに帰島の決心をしたとき、最後の思い出にと、いとこ兄弟、気心のしれた三人が集まって一度だけのライブをした。それが「きいやま商店」だ。評判が評判をよび、ライブは最後の思い出ではなく、最初のスタートとなった。
 1+1+1が、3どころか10にも100にもなっているのが、三人の「今」ではないかと思う。ご親族のみなさまにおかれましては、仏壇も気になるところでしょうが、「きいやま商店」は、歌でご先祖に恩返しをしているのだと思ってほしい。石垣島という故郷で過ごした確かな時間。それが彼らの音楽を、明るく力強く奥行きのあるものにしているのだから。島に住んで二年にもならない私でさえ、豊かな自然と温かな人のつながりと、音楽のある日常を実感している。その思いが「八重山アイランドワルツ」の歌詞になった。
 夢を聞かれて「紅白出場!」と答える三人。そこには、じいちゃん、ばあちゃん、とうちゃん、かあちゃん、そして先祖を喜ばせてやりたいという優しい気持ちが、にじみ出ている。「目指すはドリフ!」とも言って笑いをとっているが、「ドゥミンガセ!」を聴いたとき、彼らは本気だなと思った。
  晴れた日は「きいやま商店」聞きながら
  シャツを干すなり海に向かって


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