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my 見仏記7~千本釈迦堂

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千本釈迦堂(大報恩寺)

今回、最後に訪れたのは千本釈迦堂(大報恩寺)で、「六観音菩薩像」を見るのが目的でした。

六観音菩薩像
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手前から、如意輪・准胝(じゅんてい)・十一面・馬頭・千手・聖(しょう)の6体の観音菩薩像が並ぶ。運慶の弟子である定慶の作。六道信仰に基づいて作られた仏像で、全国で唯一、六体が一同に安置されている。(千本釈迦堂HPより、一部改編)

※6体の観音菩薩像はそれぞれに素晴らしいと思いました。特に、髪を逆立て目をむき出した表情の馬頭観音の幅広の顔は、プレドニンの副作用でムーンフェイスになってしまった僕と似ていて親近感を覚えました。
※6体の観音菩薩像は、境内の霊宝殿(宝物館)に安置されており、じっくり見仏することが出来ました。これは六波羅蜜寺の空也像、広隆寺の弥勒菩薩像も同様でした。しかし、東寺の立体曼荼羅や三十三間堂の千手観音がそれぞれのお堂に安置され、信仰の対象になっているのに比べたら、仏像としての根源的な何かが足りないと思いました。

十大弟子像
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運慶と並ぶ鎌倉時代の二大仏像彫刻家である快慶作の釈迦「十大弟子」像が10体揃って残されている。像の大きさはいずれも約90cmで玉眼入りの木造彫刻。大報恩寺の本尊・釈迦如来(秘仏)が快慶の弟子行快作であり、ここに快慶の師弟が心をこめて合作した一群の像を拝むことができる。(千本釈迦堂HPより、一部改編)

◆グッズ・土産
・特になし


【参考】 http://www.daihoonji.com/
千本釈迦堂(大報恩寺)
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 千本釈迦堂大報恩寺は今から約800年前、鎌倉初期安貞元年(1227)義空上人によって開創された寺です。本堂は創建時そのままのものであり、応仁・文明の乱にも両陣営から手厚き保護を受け、奇跡的にも災火をまぬがれた京洛最古の建造物として国宝に指定されています。義空上人は、藤原秀衡の孫にあたり、19才で比叡山澄憲僧都に師事、10数年ののちこの千本の地を得て、苦難の末本堂をはじめ諸伽藍を建立しました。
  現在は、真言宗智山派の寺院で、山号を「瑞応山(ずいおうざん)」と言い、千本釈迦堂とも呼ばれます。千本釈迦堂の名前の由来は、本堂の行快作本尊釈迦如来坐像が古来より厚く信仰されていること。近くに南北に走る千本通があること。千本の卒塔婆が道に立てられていたこと。千本の桜あるいは千本の松並木が植えられていること。など諸説あります。
 義空は、創建直後に正式な寺院として四条天皇へ寺格の申請をした結果、俱舎(くしゃ)・天台(てんだい)・真言(しんごん)と三つの宗派の認可を受けて、大勢の参拝者が集まる事となり、門前には様々な商売をする人も増えて、大変賑わいのある寺でした。
 数少ない中世建築の本堂は、京都市街地では最古の木造建築で、一般的な密教仏堂の配置構成と異なり、本尊の周囲を行道できる常行堂の作りです。
 10年間も続いた内乱「応仁の乱」や「明徳の乱」などのいくつもの戦火も免れ、国宝に指定されています。(千本釈迦堂HPより、一部改編)

おかめ塚
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 大報恩寺にお参りすると、境内にある「おかめ塚」に因み、“縁結び” “夫婦円満” “子授け” にご利益があると言われています。
 「おかめ」は本堂建築で棟梁を務めた大工「長井飛騨守高次」の妻。高次が重要な柱の寸法を間違えて短く切り過ぎた際、枡組で補えば良いと助言して、窮地を救いながらも「専門家でもない女性の知恵で棟梁が大仕事を成し遂げたと言われては夫の恥」と上棟式を迎える前に自害した愛妻「おかめ」の物語が伝わる、全国のおかめ信仰の発祥となっています。
 有名な「おかめ」のふくよかな笑顔は明るい人柄を今に伝えています。
 悲話の主人公「おかめ」の“助け合う円満な夫婦であり続けたい”という強い思いがお参りする人を応援してくれるのかも知れません。(千本釈迦堂HPより)

■六観音菩薩について、『開運! 知っておきたい 仏像の基本』から引用します。
聖(しょう)観音菩薩
 観音菩薩の基本的な形で、人間に近い姿をしている。頭上には大きな髪を結い、宝冠を被っている。右手にハスの花を持ち、左手に水さしを持つものがよく見られる。
千手観音菩薩
 千手観音は「千手千眼観自在菩薩」ともいわれ、手のひらにある千の眼で人びとの様子を観察し、千の手で人びとを救い取る観音といわれています。手には救うために用いる様々な道具を持っている。
馬頭観音菩薩
 馬が草を食むように煩悩を食いつくすという意味で、頭上に馬の頭が乗っている。観音さまとしては珍しく、髪を逆立て目をむき出した表情をしているのが特徴。もともと密教の明王だったが、後に観音に仲間入りした。
十一面観音菩薩
 頭の上に十一の顔を持ち、あらゆる角度から人びとを観察する。頭上の顔はさまざまな表情をしており、観音の持つ能力や功徳の多面性を表現している。
准胝(じゅんてい)観音菩薩
 人びとを救済するために、過去に多くの仏を生み出したので仏母といわれている。ふくよかな顔つきやしなやかな手つきが、女性らしさを感じさせる。
如意輪観音菩薩
 あらゆる願いごとを叶えてくれる「如意宝珠」と、煩悩を破壊する武器である「法輪」を手に、人びとを導く観音さま。蓮華座の上に立ひざをし、思惟手と呼ばれる頬に手をあて、物思いにふけるポーズが特徴的。

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