1986年、ツーリングマガジン『OUTRIDER(アウトライダー)』が創刊され、今年で創刊30周年を迎えました。『OUTRIDER』ではこれまでの傑作紀行を集め、『オートバイの旅』として文庫化、付録としています。
鍬賢垢亮親睛討楼焚爾猟未蠅任后
鍬賢垢亮親睛討楼焚爾猟未蠅任后
【掘
◆屈せざる風景 富士・箱根(田中昭二)
◆遙かなる乗鞍、蝉しぐれ奥飛騨 長野・乗鞍~岐阜・奥飛騨(小林夕里子)
◆夏、こんこん 秋田・美郷町~鳥海山(野岸泰之)
◆旅のまほろば 奈良・飛鳥~法隆寺(秋元庄三郎)
◆わくわく房総、なぎさの絵日記 千葉・南房総(守田二草)
◆夏、宗谷――振り返ればそこに 北海道・道北(菅生雅文)
◆関東の北、東北の南 福島・檜枝岐~裏磐梯~山形・米沢(熊谷達也)
◆屈せざる風景 富士・箱根(田中昭二)
◆遙かなる乗鞍、蝉しぐれ奥飛騨 長野・乗鞍~岐阜・奥飛騨(小林夕里子)
◆夏、こんこん 秋田・美郷町~鳥海山(野岸泰之)
◆旅のまほろば 奈良・飛鳥~法隆寺(秋元庄三郎)
◆わくわく房総、なぎさの絵日記 千葉・南房総(守田二草)
◆夏、宗谷――振り返ればそこに 北海道・道北(菅生雅文)
◆関東の北、東北の南 福島・檜枝岐~裏磐梯~山形・米沢(熊谷達也)
【検
◆さいかい 福島・須賀川~北海道・足寄(山田深夜)
◆阿蘇、揺るぎなき聖地 大分・別府~熊本・阿蘇(西野鉄兵)
◆ここにいること 岐阜・飛騨金山~下呂温泉(田中昭二)
◆湯めぐり随想 栃木・霧降高原~長野~山梨(熊谷達也)
◆その旅に、乾杯 山梨・甲府~北杜(福山理子)
◆迸(ほとばし)る南紀、五月を走る 和歌山・湯浅~三重・尾鷲(石山和男)
◆さいかい 福島・須賀川~北海道・足寄(山田深夜)
◆阿蘇、揺るぎなき聖地 大分・別府~熊本・阿蘇(西野鉄兵)
◆ここにいること 岐阜・飛騨金山~下呂温泉(田中昭二)
◆湯めぐり随想 栃木・霧降高原~長野~山梨(熊谷達也)
◆その旅に、乾杯 山梨・甲府~北杜(福山理子)
◆迸(ほとばし)る南紀、五月を走る 和歌山・湯浅~三重・尾鷲(石山和男)
【后
◆音の棲む島、食の島 沖縄・那覇~備瀬(石山和男)
◆ノスタルジア――鉄道駅を訪ねて 秩父鉄道~わたらせ渓谷鐵道(藤原かんいち)
◆伊勢湾回帰線〈導かれた再会〉 三重・伊勢~四日市(櫻井伸樹)
◆あるいは、行きずりという名の旅 鳥海山(秋田・山形)(田中昭二)
◆奥鬼怒湯沢噴泉塔奮戦記 栃木県日光市・奥鬼怒(菅生雅文)
◆静岡おでん探訪 静岡・焼津~静岡(松本よしえ)
◆ときめきの旅へ 福島・磐梯~会津(斎藤 純)
◆音の棲む島、食の島 沖縄・那覇~備瀬(石山和男)
◆ノスタルジア――鉄道駅を訪ねて 秩父鉄道~わたらせ渓谷鐵道(藤原かんいち)
◆伊勢湾回帰線〈導かれた再会〉 三重・伊勢~四日市(櫻井伸樹)
◆あるいは、行きずりという名の旅 鳥海山(秋田・山形)(田中昭二)
◆奥鬼怒湯沢噴泉塔奮戦記 栃木県日光市・奥鬼怒(菅生雅文)
◆静岡おでん探訪 静岡・焼津~静岡(松本よしえ)
◆ときめきの旅へ 福島・磐梯~会津(斎藤 純)
【感想】
◆屈せざる風景 富士・箱根
バイクに乗る時、たいていの人は事故のリスクを考えたり、死への恐れを意識したりします。ですから、いきおいテンションが高くなり、その時の思いを文章にすると、少し気どったり、センチメンタルになったりするのだと思います。この「屈せざる風景」はそんな気どりやセンチメンタルさが多く見られますが、僕はそんなところがけっこう好きです。
以下、気になった文章をいくつか引用しようと思います。
◆屈せざる風景 富士・箱根
バイクに乗る時、たいていの人は事故のリスクを考えたり、死への恐れを意識したりします。ですから、いきおいテンションが高くなり、その時の思いを文章にすると、少し気どったり、センチメンタルになったりするのだと思います。この「屈せざる風景」はそんな気どりやセンチメンタルさが多く見られますが、僕はそんなところがけっこう好きです。
以下、気になった文章をいくつか引用しようと思います。
世の中の、どす黒い奔流に押し流され、気がつけば、ひとりぽつんと置き去りにされている。ここ十年くらい、緊張感も対立関係もない、出来レースのようなものの中で走らされている気がしてならない。すべてがひとつの意味や価値の中で記号化され、瞬く間に消費される。そこには人間的な葛藤や迷いなど、入る隙間もない。
息苦しく、身動きできずに屈み込んでいると、自分の身体が揮発していくような感覚に襲われることがよくある。醜く老いていくことにはさして抵抗はないが、この揮発していくというのには、どうにも抵抗を感じてしまう。旅に出たくなるのはこういう時だ。
自分の身体を確認すること、それには、緊張感と対立関係の中にわが身を投じる、ぼくはそうすることで、身体を取り戻し、揮発せずに、なんとか生き延びることができる。この緊張感と対立関係をつくるために、ぼくはバイクに乗る。まず、身体を剥き出しにする。そしてバイクという乗りもの自体が持っている、閉塞と解放という対立関係の間に揺れる。この感覚こそが、他の乗りものでは得られない、バイクだけに与えられた特権的なものであると思う。
息苦しく、身動きできずに屈み込んでいると、自分の身体が揮発していくような感覚に襲われることがよくある。醜く老いていくことにはさして抵抗はないが、この揮発していくというのには、どうにも抵抗を感じてしまう。旅に出たくなるのはこういう時だ。
自分の身体を確認すること、それには、緊張感と対立関係の中にわが身を投じる、ぼくはそうすることで、身体を取り戻し、揮発せずに、なんとか生き延びることができる。この緊張感と対立関係をつくるために、ぼくはバイクに乗る。まず、身体を剥き出しにする。そしてバイクという乗りもの自体が持っている、閉塞と解放という対立関係の間に揺れる。この感覚こそが、他の乗りものでは得られない、バイクだけに与えられた特権的なものであると思う。
ぼくの心の耳に、ボブ・マーレーの「ナチュラル・ミスティック」がゆっくりと力強くフェードインしてくる。エッジの効いたリズムと脈動のようなベースが、身体を揺さぶり、その気持ちいいヴァイブレーションは、埋み火のようになった欲望を、再び燃え上がらせてくれる。だから、ぼくは旅の途中で何度も立ち止まり、息をする。
いい歳をして、いつまでも昔のことを・・・・。そんな声が聞こえてくるが、ぼくにとってはかけがえのない思い出だ。明るくなければいけない、強くなければいけない、勝たなければいけない、そんなことだけで語られる人生なんか送りたくはない。暗かったり、弱かったり、負けたり、そんな人生だっていいじゃないか。愚かだと言われ、負け犬の烙印を押されようが、ぼくは夜中に別れた女に電話をかけてしまうような、そんな自分の劣情を、今際の際(いまわのきわ)まで引きずっていきたいと思う。過去の傷を消しゴムで消して、なかったことにしてしまうような生き方だけはしたくなかった。
◆遙かなる乗鞍、蝉しぐれ奥飛騨 長野・乗鞍~岐阜・奥飛騨
1987年9月、一人で木曽・高山・長岡方面をツーリングしました。この文章を読み、その時のことが蘇ってきました。 http://blogs.yahoo.co.jp/kazukazu560506i/51915228.html
1987年9月、一人で木曽・高山・長岡方面をツーリングしました。この文章を読み、その時のことが蘇ってきました。 http://blogs.yahoo.co.jp/kazukazu560506i/51915228.html
◆夏、こんこん 秋田・美郷町
鳥海山の北麓に広がる仁賀保(にかほ)高原のことを初めて知りました。ぜひ訪れたいと思いました。仁賀保高原について、秋田県にかほ市のホームページから引用します。
鳥海山の北麓に広がる仁賀保(にかほ)高原のことを初めて知りました。ぜひ訪れたいと思いました。仁賀保高原について、秋田県にかほ市のホームページから引用します。
仁賀保高原は鳥海山の北麓に広がる標高約500mの丘陵地帯です。広々とした牧草地、その鮮やかな緑に点在する大小の湖沼、湿原そして四季折々に草花が咲きその中をたわむれるジャージー牛の姿は、牧歌的風景を満喫させてくれます。高原からは、眼下に広がる日本海、遠くに男鹿半島が望まれ、ふり返れば奥羽の山並みと秀麗鳥海山が目の前に見られ、360度のパノラマが楽しめます。
高原には、土田牧場があり牧場内で造られた乳製品や肉製品などが販売されています。また、展望施設「ひばり荘」もあり、サイクリングロード、キャンプ場などもあり、仁賀保高原の魅力を満喫できます。近年では、風力発電の風車が15基以上立ち並び、高原の風景にマッチしてドライブコースとしても人気があります。
高原には、土田牧場があり牧場内で造られた乳製品や肉製品などが販売されています。また、展望施設「ひばり荘」もあり、サイクリングロード、キャンプ場などもあり、仁賀保高原の魅力を満喫できます。近年では、風力発電の風車が15基以上立ち並び、高原の風景にマッチしてドライブコースとしても人気があります。
◆夏、宗谷――振り返ればそこに 北海道・道北
北海道へは車で3回、飛行機で1回行きました。行くたびに「次はバイクで」なんて思っていましたが、いつの間にか、最後の北海道行から20年近く経ってしまいました。この文章を読み、北海道へ行きたいと思いました。北海道は、筆者のように人生について考える、格好の場所のような気がします。
北海道へは車で3回、飛行機で1回行きました。行くたびに「次はバイクで」なんて思っていましたが、いつの間にか、最後の北海道行から20年近く経ってしまいました。この文章を読み、北海道へ行きたいと思いました。北海道は、筆者のように人生について考える、格好の場所のような気がします。
◆関東の北、東北の南 福島・檜枝岐~裏磐梯~山形・米沢
かつて、栃木・福島県境の林道は何度も走ったので懐かしく読みました。筆者が入った木賊(とくさ)温泉の河原に湧く露天風呂、僕も入りました。バイクに乗りたい気持が強くなってきました。
http://blogs.yahoo.co.jp/kazukazu560506i/51921228.html
http://blogs.yahoo.co.jp/kazukazu560506i/51925987.html
かつて、栃木・福島県境の林道は何度も走ったので懐かしく読みました。筆者が入った木賊(とくさ)温泉の河原に湧く露天風呂、僕も入りました。バイクに乗りたい気持が強くなってきました。
http://blogs.yahoo.co.jp/kazukazu560506i/51921228.html
http://blogs.yahoo.co.jp/kazukazu560506i/51925987.html
◆さいかい 福島・須賀川~北海道・足寄
雨の高速道路を疾走するハーレー・ダビッドソン。「俺」は3歳下の友人ギトクと再会するため、東北道を北上しています。須賀川でのこと、横須賀でのこと。「俺」の脳裏にギトクとの思い出が次々に浮かんできます。八戸からフェリーに乗り、北海道へ。そして、足寄でギトクとの6年ぶりの再会を果たします。
一編の短編小説を読んだようです。少しカッコウつけ過ぎって感じましたが、筆者が自身の人生に真摯に向き合う姿には共感を覚えました。それと、このエッセイがハーレーの宣伝のために書かれていたとしたら、それは成功だと思います。僕もハーレーに乗ってみたいと思いましたから。
このエッセイの筆者、山田深夜(やまだしんや)について、文末のプロフィールに「1961年、福島県生まれの小説家」とあります。
雨の高速道路を疾走するハーレー・ダビッドソン。「俺」は3歳下の友人ギトクと再会するため、東北道を北上しています。須賀川でのこと、横須賀でのこと。「俺」の脳裏にギトクとの思い出が次々に浮かんできます。八戸からフェリーに乗り、北海道へ。そして、足寄でギトクとの6年ぶりの再会を果たします。
一編の短編小説を読んだようです。少しカッコウつけ過ぎって感じましたが、筆者が自身の人生に真摯に向き合う姿には共感を覚えました。それと、このエッセイがハーレーの宣伝のために書かれていたとしたら、それは成功だと思います。僕もハーレーに乗ってみたいと思いましたから。
このエッセイの筆者、山田深夜(やまだしんや)について、文末のプロフィールに「1961年、福島県生まれの小説家」とあります。
◆ここにいること 岐阜・飛騨金山~下呂温泉
筆者は悪性リンパ腫に冒され、その闘病生活は半年以上に及んだそうです。これは彼の闘病後初のツーリング記録です。同じく闘病中の僕ですが、出来るだけ早くツーリングに出たいと切に思いました。
以下、気になった文章を引用しようと思います。
筆者は悪性リンパ腫に冒され、その闘病生活は半年以上に及んだそうです。これは彼の闘病後初のツーリング記録です。同じく闘病中の僕ですが、出来るだけ早くツーリングに出たいと切に思いました。
以下、気になった文章を引用しようと思います。
治療中は、本を読む気にも、音楽を聴く気にもなれなかった。なす術なくベッドに横たわって、ただ時間をやり過ごす。そんな時、何故か、ふと地図を見たいなと思い、次の入院の時に持ってきた。ベッドの背を起こし、日本地図を広げ、ぼんやりと眺める。地図は何も語らないが、記憶の扉をそっと開けてくれる。旅の思い出、仕事の思い出、女との思い出、そんな断片が浮かんでは消えてゆく。そして地図はぼくの背中を黙って押す。もうひとつの場所は、無限にあるんだ、と。空調の行き届いた快適な病室から釈放されたら、思う存分、風に吹かれてみようと思った。
◆伊勢湾回帰線〈導かれた再会〉 三重・伊勢~四日市
『アウトライダー』の編集会議で「伊勢神宮」を取り上げることが決まると、筆者は即座に自分が行くと申し出ます。それは、幼い頃に別れた父親との三十数年ぶりの再会を果たそうと思ったからです。父親との再会シーン、うるっとしてしまいました。
以下、バイク旅についての筆者の持論を引用します。
『アウトライダー』の編集会議で「伊勢神宮」を取り上げることが決まると、筆者は即座に自分が行くと申し出ます。それは、幼い頃に別れた父親との三十数年ぶりの再会を果たそうと思ったからです。父親との再会シーン、うるっとしてしまいました。
以下、バイク旅についての筆者の持論を引用します。
人はなぜ旅をするのか。自分の知らない場所に訪れ、風景を堪能し、そこに住む人々と触れ合い、地の物をいただき、新しい見聞を深めていく。つまるところそれが「楽しい」から人々は旅をするのだろう。それはバイクで行くツーリングも同じことだ。
しかし車やバス、電車の旅と明確にバイク旅が違うのは、囲われているかどうか、ということ。これによる身体的リスクは非常に大きく、雨、風、寒さ、暑さといった気候と全身で向き合わないといけないもちろんバイクは体がむき出しだから転倒したら大事故につながってしまう。だからライダーは常に周囲に気を配り、危機に対応しようとする。(中略)
峠を抜けた先に広がる絶景を見たとき。美しい弧を描いたコーナーをうまく抜けられたとき。冷たい雨に濡れそぼりトンネルで排気ガスの温もりをありがたいと感じたとき……。常に閉鎖された空間の中にいる移動と、移り変わるその場その場の空気に触れている移動とでは、感受性が大きく異なるのだ。
バイクの運転は人間の本能を呼び起こし、最高感度の感受性で旅先の人、食、景色と出会うわけだから、車や電車の旅以上に感動の度合いが高い。だからバイクの旅は楽しい、それが最終的な僕の持論だ。
しかし車やバス、電車の旅と明確にバイク旅が違うのは、囲われているかどうか、ということ。これによる身体的リスクは非常に大きく、雨、風、寒さ、暑さといった気候と全身で向き合わないといけないもちろんバイクは体がむき出しだから転倒したら大事故につながってしまう。だからライダーは常に周囲に気を配り、危機に対応しようとする。(中略)
峠を抜けた先に広がる絶景を見たとき。美しい弧を描いたコーナーをうまく抜けられたとき。冷たい雨に濡れそぼりトンネルで排気ガスの温もりをありがたいと感じたとき……。常に閉鎖された空間の中にいる移動と、移り変わるその場その場の空気に触れている移動とでは、感受性が大きく異なるのだ。
バイクの運転は人間の本能を呼び起こし、最高感度の感受性で旅先の人、食、景色と出会うわけだから、車や電車の旅以上に感動の度合いが高い。だからバイクの旅は楽しい、それが最終的な僕の持論だ。
◆あるいは、行きずりという名の旅 鳥海山(秋田・山形)
第郡「夏、こんこん 秋田・美郷町~鳥海山」を読んでから、鳥海山に行きたい気持ちが高じています。ですから、このエッセイには鳥海山のガイド的な内容を期待していました。しかし、それは全く裏切られました。代わりに、バイク乗りの永遠のテーマ「なぜバイクで旅に出るのか?」について、考えさせられる内容でした。
以下、気になった文章を引用しようと思います。
第郡「夏、こんこん 秋田・美郷町~鳥海山」を読んでから、鳥海山に行きたい気持ちが高じています。ですから、このエッセイには鳥海山のガイド的な内容を期待していました。しかし、それは全く裏切られました。代わりに、バイク乗りの永遠のテーマ「なぜバイクで旅に出るのか?」について、考えさせられる内容でした。
以下、気になった文章を引用しようと思います。
広げられた地図と記憶の地図が、ぼくを誘う。この時の天気、季節、気分などで「場所」が、とりあえず決まる。地図を広げる理由は、バイクに乗り始めた時から四十年経っても変わらない。それは「逃走」だ。ずっと同じ「場所」にいたら、息苦しくもなるし、埒も開かなくなる。こんな時は、気分を変え身体に風を送ってやる。埒に頼らず走ってみる。逃げることは卑怯だと、多くの人は言うかもしれないが、気にすることはない。逃げるが勝ち、という局面は意外に多い。それに明日は決定しているわけではない。拘束する「意味」から、ひと時離れてみるのは、気持ちいい行動だ。「逃走」の旅は、バイクに限る。空間が付いて回る乗りものや、面倒な手続きが必要な旅は、どうしても「脱日常」の強度が弱くなり、空間が移動する感覚から逃れられない。たとえ「場所」に着いても、逃げてきたという気持ちにならない。だが、バイクだと空間を移動する感覚が強くなり「場所」に立った時、逃げてきたという充実感を味わうことができる。それがたとえ瞬間のものであってもかまわない。
◆奥鬼怒湯沢噴泉塔奮戦記 栃木県日光市・奥鬼怒
へなちょこ探検隊による秘湯探検記。最後の「仕事も遊びも本気でやるから楽しいんだよね、めでたしめでたし。」という言葉、好きです。
へなちょこ探検隊による秘湯探検記。最後の「仕事も遊びも本気でやるから楽しいんだよね、めでたしめでたし。」という言葉、好きです。
◆ときめきの旅へ 福島・磐梯~会津
磐梯吾妻スカイライン、諸橋近代美術館、鶴ヶ城、さざえ堂、b Prese(ビープレゼ)、布引高原。
筆者が訪ねたこれら全てを訪ねたいと思いました。僕の中の「旅心」が激しくかき立てられました。特に、布引(ぬのびき)高原は風力発電の風車が33基も立っているそうで、その雄大な風景の中に立ってみたいと強く思いました。春になったら真っ先に行ってみようと思います。
磐梯吾妻スカイライン、諸橋近代美術館、鶴ヶ城、さざえ堂、b Prese(ビープレゼ)、布引高原。
筆者が訪ねたこれら全てを訪ねたいと思いました。僕の中の「旅心」が激しくかき立てられました。特に、布引(ぬのびき)高原は風力発電の風車が33基も立っているそうで、その雄大な風景の中に立ってみたいと強く思いました。春になったら真っ先に行ってみようと思います。