昨夜、柴田元幸責任編集『MONKEY』vol.2(2014.2.15)収録の村上春樹の短編小説「シェエラザード」を読みました。
◆ストーリー
羽原と一度性交するたびに、彼女はひとつ興味深い、不思議な話を聞かせてくれた。『千夜一夜物語』の王妃シェエラザードと同じように。
羽原と一度性交するたびに、彼女はひとつ興味深い、不思議な話を聞かせてくれた。『千夜一夜物語』の王妃シェエラザードと同じように。
冒頭の一節です。この作品はこの一節が示しているように『千夜一夜物語』の王妃シェエラザードの物語をモチーフに書かれています。
羽原は警察からなのか、彼の所属する組織の敵対勢力からなのか、相手や理由はわかりませんが、姿を隠すために北関東の地方都市にある「ハウス」に送られ、そこから外へ出ることができない状態です。そんな彼のもとへ「支援連絡員」として食料品や雑貨の買い物などをする女性がやって来ます。
彼女の「支援活動」は買い物だけではなく、彼とのセックスも「職務」のひとつのようです。彼女は性行為を終えたあと、巧みな話術で彼の興味をそそります。羽原は彼女をシェエラザードと名付けます。彼女を『千夜一夜物語』の王妃シェエラザードになぞらえて。
羽原は警察からなのか、彼の所属する組織の敵対勢力からなのか、相手や理由はわかりませんが、姿を隠すために北関東の地方都市にある「ハウス」に送られ、そこから外へ出ることができない状態です。そんな彼のもとへ「支援連絡員」として食料品や雑貨の買い物などをする女性がやって来ます。
彼女の「支援活動」は買い物だけではなく、彼とのセックスも「職務」のひとつのようです。彼女は性行為を終えたあと、巧みな話術で彼の興味をそそります。羽原は彼女をシェエラザードと名付けます。彼女を『千夜一夜物語』の王妃シェエラザードになぞらえて。
◆おもしろい設定ですが、一歩間違えるとAVっぽい話になってしまいそうですね。
◆彼女は高二の時、思いを寄せていたクラスの男子の家へ侵入を繰り返します。この場面は結構ドキドキします。
◆『MONKEY』vol.2の特集は「猿の一ダース」で、村上春樹をはじめ11名の作家の作品が掲載されています。一ダースなのに11名? 巻頭言にこうあります。「フランスでは、猿はずる賢いので、猿にバナナを数えさせると12個あると1個をちょろまかしてしまうので、11個のことを『猿の一ダース』といいます。」
村上春樹以外の作品もおもしろそうなので、読んだら感想を書きます。
◆彼女は高二の時、思いを寄せていたクラスの男子の家へ侵入を繰り返します。この場面は結構ドキドキします。
◆『MONKEY』vol.2の特集は「猿の一ダース」で、村上春樹をはじめ11名の作家の作品が掲載されています。一ダースなのに11名? 巻頭言にこうあります。「フランスでは、猿はずる賢いので、猿にバナナを数えさせると12個あると1個をちょろまかしてしまうので、11個のことを『猿の一ダース』といいます。」
村上春樹以外の作品もおもしろそうなので、読んだら感想を書きます。