ブルース・スプリングスティーンの自伝『ボーン・トゥ・ラン』と同時に発売されたのが、このアルバム“Chapter
And Verse”(2016.9.23)です。
このアルバムについて、ライナーノーツから引用します。
And Verse”(2016.9.23)です。
このアルバムについて、ライナーノーツから引用します。
この『チャプター・アンド・ヴァース』は、16年9月に全世界で同時発売となるブルース・スプリングスティーンの自伝『ボーン・トゥ・ラン』(邦訳は早川書房)の「オーディオ・コンパニオン」(音楽による手引き)として、ブルースが自ら編集したアルバムである。表題の「チャプター」(章)は自伝、「ヴァース」(この場合は歌詞の意味)は曲を指している。
自伝『ボーン・トゥ・ラン』は、ブルースが7年をかけて書いたもの。09年のスーパー・ボウルのハーフタイム・ショウ出演の直後から着手して、アルバム制作や長期のツアーで忙しい日々の合間を縫って書き進め、原書で500ページを超える分厚い著作が完成した。
ニュージャージー州フリーホールドで、イタリア系の母方とアイルランド系の父方の家族や親戚に囲まれて育った幼い日々から始まり、その半生と音楽キャリアが興味深い逸話満載で語られるが、曲間のしゃべりやイヴェントでのスピーチ、インタビューの受け答えで、話がうまく、愉快だと良く知られている通り、その文章は達者で、実におもしろい。そして、そのときどきの自分の考えや心境を非常に正直に告白しており、熱心なファンにもたくさんの驚きや発見があるはず。とりわけ(以前にインタビューで語ったことはあるが)鬱病と長らく闘っている告白は衝撃的だと思う。その作品に込めた考えや感情が彼の人生のどんなところから、どのように引き出されたのかをよく理解できる一冊だ。ファンならもちろん必読。是非発売日に書店位走ってほしい。
さて、本作は自伝の中に登場する主題や話題につながる、もしくは共鳴する作品を18曲選んだ内容で、彼の音楽史を追いかけるように並べられているが、最大の注目は、コロムビアと契約してデビューする前の若き日の未発表音源5曲が収録されていること。高校時代に活動していた最初のバンド、キャスティールズの録音で始まり、スティール・ミル、ブルース・スプリングスティーン・バンド、ソロのデモと貴重な録音が遂に公式に日の目を見ることになった。(一部改編)
自伝『ボーン・トゥ・ラン』は、ブルースが7年をかけて書いたもの。09年のスーパー・ボウルのハーフタイム・ショウ出演の直後から着手して、アルバム制作や長期のツアーで忙しい日々の合間を縫って書き進め、原書で500ページを超える分厚い著作が完成した。
ニュージャージー州フリーホールドで、イタリア系の母方とアイルランド系の父方の家族や親戚に囲まれて育った幼い日々から始まり、その半生と音楽キャリアが興味深い逸話満載で語られるが、曲間のしゃべりやイヴェントでのスピーチ、インタビューの受け答えで、話がうまく、愉快だと良く知られている通り、その文章は達者で、実におもしろい。そして、そのときどきの自分の考えや心境を非常に正直に告白しており、熱心なファンにもたくさんの驚きや発見があるはず。とりわけ(以前にインタビューで語ったことはあるが)鬱病と長らく闘っている告白は衝撃的だと思う。その作品に込めた考えや感情が彼の人生のどんなところから、どのように引き出されたのかをよく理解できる一冊だ。ファンならもちろん必読。是非発売日に書店位走ってほしい。
さて、本作は自伝の中に登場する主題や話題につながる、もしくは共鳴する作品を18曲選んだ内容で、彼の音楽史を追いかけるように並べられているが、最大の注目は、コロムビアと契約してデビューする前の若き日の未発表音源5曲が収録されていること。高校時代に活動していた最初のバンド、キャスティールズの録音で始まり、スティール・ミル、ブルース・スプリングスティーン・バンド、ソロのデモと貴重な録音が遂に公式に日の目を見ることになった。(一部改編)
【収録曲】
◆ライナーノーツに「自伝の中に登場する主題や話題につながる、もしくは共鳴する作品を18曲選んだ内容で、彼の音楽史を追いかけるように並べられている」とあるように、ブルース・スプリングスティーンの音楽の歴史をざっくり捉えるにはいい内容だと思います。ただ、未発表だからといって、デビュー以前のそれほどでもない曲を5曲も収録したのはいただけない。
◆
◆
1 Baby I ※未発表曲
2 You Can't Judge A Book By The Cover ※未発表曲
3 He's Guilty(The Judge Song) ※未発表曲
4 The Ballad Of Jesse James ※未発表曲
5 Henry Boy ※未発表曲
6 Growin' Up(1998“トラックス”収録)
7 4th Of July,Asbury Park(Sandy)(1973“青春の叫び”収録)
8 Born To Run(1975“明日なき暴走”収録)
9 Badlands(1978“闇に吠える街”収録)
10 The River(1980“ザ・リバー”収録)
11 My Father's House(1982“ネブラスカ”収録)
12 Born In The U.S.A.(1984“ボーン・イン・ザ・U.S.A.”収録)
13 Brilliant Disguise(1987“トンネル・オブ・ラヴ”収録)
14 Living Proof(1992“ラッキー・タウン”収録)
15 The Ghost Of Tom Joad(1995“ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード”収録)
16 The Rising(2002“ザ・ライジング”収録)
17 Long Time Comin'(2005“デビルズ・アンド・ダスト”収録)
18 Wrecking Ball(2012“レッキング・ボール”収録)
【感想等】2 You Can't Judge A Book By The Cover ※未発表曲
3 He's Guilty(The Judge Song) ※未発表曲
4 The Ballad Of Jesse James ※未発表曲
5 Henry Boy ※未発表曲
6 Growin' Up(1998“トラックス”収録)
7 4th Of July,Asbury Park(Sandy)(1973“青春の叫び”収録)
8 Born To Run(1975“明日なき暴走”収録)
9 Badlands(1978“闇に吠える街”収録)
10 The River(1980“ザ・リバー”収録)
11 My Father's House(1982“ネブラスカ”収録)
12 Born In The U.S.A.(1984“ボーン・イン・ザ・U.S.A.”収録)
13 Brilliant Disguise(1987“トンネル・オブ・ラヴ”収録)
14 Living Proof(1992“ラッキー・タウン”収録)
15 The Ghost Of Tom Joad(1995“ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード”収録)
16 The Rising(2002“ザ・ライジング”収録)
17 Long Time Comin'(2005“デビルズ・アンド・ダスト”収録)
18 Wrecking Ball(2012“レッキング・ボール”収録)
◆ライナーノーツに「自伝の中に登場する主題や話題につながる、もしくは共鳴する作品を18曲選んだ内容で、彼の音楽史を追いかけるように並べられている」とあるように、ブルース・スプリングスティーンの音楽の歴史をざっくり捉えるにはいい内容だと思います。ただ、未発表だからといって、デビュー以前のそれほどでもない曲を5曲も収録したのはいただけない。
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