石道寺で道順を教えてもらったし、道路標示もわかりやすかったので、迷うことなく目的地に着くことができました。ただ、『1冊でわかる滋賀の仏像 文化財鑑賞ハンドブック』(企画・編集/滋賀県教育委員会事務局文化財保護課)には「鶏足寺の十一面観音」と書かれていたので、己高閣・世代閣のことは案内の方にうかがうまでよくわかりませんでした。
この日は西野薬師堂と石道寺、そして己高閣と3体の十一面観音立像を続けて拝観しましたが、それぞれがそれぞれに美しいと思いました。
この日は西野薬師堂と石道寺、そして己高閣と3体の十一面観音立像を続けて拝観しましたが、それぞれがそれぞれに美しいと思いました。
◆己高閣・世代閣(ここうかく・よしろかく)
己高閣・世代閣は文化財収蔵庫。もと己高山(こだかみやま)にあり、昭和初期に山下に移転した鶏足寺(けいそくじ)の仏像をはじめ、己高山ゆかりの法華寺、飯福寺、戸岩寺などから尊像を集めて保存・公開している。文化財彫刻の多い滋賀県のなかでも、奈良時代や平安時代前期の仏像をまとめて見学できる場として突出している。(『1冊でわかる滋賀の仏像 文化財鑑賞ハンドブック』より)
己高閣
己高閣は昭和38年滋賀県下に於ては、初めて国庫の補助を受け建設された文化財収蔵庫で、延喜式々内社與志漏(よしろ)神社の境内地に建立され、己高山諸寺に祀られていた諸仏のうち、本尊十一面観音、七仏薬師他、重要な仏像を安置収納されています。(己高閣・世代閣リーフレットより)
十一面観音立像(絵ハガキ「鶏足寺」をコピー)
頼もしさを感じさせる、鶏足寺の本尊像
高さ172.1cm、平安時代
ヒノキ材の一木造で内刳(うちぐ)りはない。堂々として存在感のある等身大の立像で、体側に添って長く垂れる右腕まで、共木(ともぎ)から彫出されテイル。面長な顔の中央に目鼻を集め、肩をいからせた独特の表現が個性的で、平安時代前期~中期(9~10世紀)の作と考えられる。かつて己高(こだかみ)山中にあった時代から、鶏足寺の本尊像であったといわれる。(『1冊でわかる滋賀の仏像 文化財鑑賞ハンドブック)
高さ172.1cm、平安時代
ヒノキ材の一木造で内刳(うちぐ)りはない。堂々として存在感のある等身大の立像で、体側に添って長く垂れる右腕まで、共木(ともぎ)から彫出されテイル。面長な顔の中央に目鼻を集め、肩をいからせた独特の表現が個性的で、平安時代前期~中期(9~10世紀)の作と考えられる。かつて己高(こだかみ)山中にあった時代から、鶏足寺の本尊像であったといわれる。(『1冊でわかる滋賀の仏像 文化財鑑賞ハンドブック)
世代閣
当地の鎮守與志漏(よしろ)神社と世代山戸岩寺は往古より特別な相互関係にあり尊崇の中心と成って居りました。そこで村人相計って当地区の石器時代以降の文化財や戸岩寺の寺宝等保存の為、区民の浄財のみによって収蔵庫を建設し、山号に因み「世代閣(よしろかく)」と命名し、平成元年開館され本尊薬師如来をはじめ多くの仏像仏画其の他出土品や古文書類を収納して居ります。(己高閣・世代閣リーフレットより)
◆グッズ・土産
・絵ハガキ8枚セット「鶏足寺」
・絵ハガキ8枚セット「鶏足寺」