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my 見仏記55~白毫寺

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白毫(びゃくごう)寺
 新薬師寺での見仏を終えたら帰宅の途につく予定でしたが、新薬師寺の門前に「白毫寺まで900m」という案内表示があったので急きょ行ってみることにしました。奈良は細い道が多いので、レンタカーはいつもヴィッツにしていますが、白毫寺への道でもヴィッツでよかったと改めて思いました。
 白毫寺は、春には五色椿のほか、数々の椿が咲くそうです。次は椿の季節に訪れたいと思います。

 白毫寺は、奈良県奈良市白毫寺町にある真言律宗の寺院。本尊は阿弥陀如来。開基は勤操と伝える。奈良市街地の東南部、春日山の南に連なる高円山の山麓にあり、境内から奈良盆地が一望できる景勝地に建つ寺である。関西花の寺二十五霊場第18番(萩)。なお、寺号の「白毫」は、仏の眉間にある白い巻毛のことである。(Wikipediaより)


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少しばかり階段を登ると山門があり、やがて受付へと至ります。

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宝蔵には本尊・阿弥陀如来坐像や閻魔王坐像など、重要文化財8体が安置されています。

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閻魔王坐像(絵葉書をコピー)

 鎌倉時代 像高118.5cm 重文
 元あった閻魔堂の本尊で、寄木造の彩色像。大きい冠と道服をつけ、笏を持って身構える。玉眼の目はことに鋭く、口をカッと開いて叱咤する。この迫真性に富んだ忿怒の形相は、礼拝者に畏怖の情を十分に与える。(白毫寺リーフレットより)

 白毫寺の閻魔さまには襟を正して向き合わなくてはならないような威厳があります。中国の役人風の服装に身を包み、顔の筋肉までが盛り上がった迫真の表情は、鎌倉彫刻らしい写実的な迫力。首がめり込んでしまうほど肩をいからせ、カッと大きく口を開いて目をむき、埋め込まれた玉眼が飛び出してしまいそう。まさしく地獄の閻魔さま。太く恐ろしい声が聞こえてきそうです。閻魔さまの両脇には、筆と木札を持ってしかめ面をしている司命(しめい)、書面を読み上げているかのような司録(しろく)が、虎の皮の敷物に坐って控えています。この三者の前に立つと、自分が裁きを受けているような気分。さらに閻魔さまの対面側には冥界十王のひとり、太山王(たいざんおう)もいらっしゃいます。仏像に叱られ、反省する。そういう、めったにできない経験ができるお寺です。
 ところで閻魔さまがおまつりされている宝蔵には、厳しい閻魔さまだけでなく、地獄から極楽へと道案内してくださる地蔵菩薩さま、それに極楽浄土の阿弥陀如来さまがちゃんといらっしゃいます。コース仕立てのように順にお参りできるので安心。宝蔵のご本尊は阿弥陀如来さまなのに閻魔さまのほうの存在感が大きくなってしまいましたが、これくらいの迫力で叱られないことには、極楽まで簡単にはたどり着けないのかもしれません。(中島久美『カラー板 奈良の仏像さんぽ』より)
※白毫寺が「閻魔大王」で有名なことを知っていたので、特に後ろめたいことがある訳ではありませんが、拝観するのにためらいがありました。でも、新薬師寺から900mという案内表示を見て、せっかくだから行ってみようと思いました。閻魔大王の顔は怖かったです。だから、怒られないように帰りに閻魔大王の御守りを買いました。

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万葉歌碑

 高円の野辺の秋萩 いたづらに
 咲きか散るらむ 見る人無しに
   笠 金村(かさのかなむら)

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歌碑の解説

志貴皇子(しきのみこ)
 ?- 霊亀2年8月11日(716年9月1日)
 飛鳥時代末期から奈良時代初期にかけての皇族。芝基皇子または施基皇子、志紀皇子とも記す。天智天皇の第七皇子。位階は二品。皇位とは無縁で文化人としての人生を送った。しかしその薨去から54年後に、息子の白壁王(第49代光仁天皇)が即位し、春日宮御宇天皇の追尊を受けることとなった。現在の皇室は志貴皇子の子孫となる。(Wikipediaより)

◆志貴皇子の代表歌(万葉集)
石(いわ)ばしる 垂水(たるみ)の上の さ蕨(わらび)の
萌え出づる春に なりにけるかも


芦辺(あしべ)行く 鴨の羽(は)がひに 霜降りて
寒き夕へは 大和し思ほゆ


采女(うねめ)の 袖吹き返す 明日香風
都を遠み いたづらに吹く


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白毫寺は、なだらかな石段をのぼりつめた高台にあり、西には生駒山が遠望でき、更に奈良盆地がみわたせる景勝の地であります。往時、志貴皇子の山荘が、この地に建っていたと伝わっています。春には五色椿の他、数々の椿が境内を彩り、秋には紅と白の萩の花が咲きこぼれ、人々の心をなごませます。(絵葉書「南都 白毫寺」の解説文より)


◆グッズ・土産
・絵葉書「南都 白毫寺」
・御守り

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