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my 見仏記58~東寺(再々)

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 11月10日(土)、京都駅に着いて真っ先に向かったのは東寺でした。
 東寺では、五重塔初層の特別拝観が行われており(普段非公開)、宝物館も秋期特別公開期間(9/20~11/25)にあたっていました。また講堂では、こちらも特別公開として、立体曼荼羅を後方からも見られるようになっていました。
 なお、2019年3月26日~6月2日、上野公園の東京国立博物館において、特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」が開催されます。イケメンで有名な講堂の「帝釈天」がやって来ますが、(ポスターを見ると)象には乗って来ないようです。


立体曼荼羅
 密教の教えをわかりやすく表現したのが曼荼羅です。曼荼羅には、胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅があり、それぞれ、理と智慧という教えを伝えています。その曼荼羅を、よりリアルに伝えるために、空海(弘法大師)は具現化することを構想しました。それが羯磨(かつま)曼荼羅。一般的に「立体曼荼羅」として知られているものです。
 空海は、大日如来を中心とした二十一尊の仏さまを講堂の須弥壇に登場させました。曼荼羅の中心に大日如来が描かれているように、東寺の中心に大日如来を安置して、寺域を巨大な曼荼羅にレイアウトしたのです。

 立体曼荼羅は、当時、最も先鋭的なビジュアルだったに違いありません。大日如来を中心に「五智如来」。大日如来に対面して右側に、金剛波羅蜜多菩薩を中心にした「五大菩薩」、左側に、わが国にはじめて紹介された不動明王を中心にした「五大明王」。須弥壇の四方には、四天王、そして梵天、帝釈天が警護するように配されています。
 その容姿、その色彩、その形相。どれほどセンセーショナルだったことか。立体曼荼羅を前に、平安の人々が感じた、驚き、恐れ。講堂の扉を開け、心を動かしてみてください。(東寺HPより、一部改編)
※今回は特別公開のため、須弥壇上の21体の仏像を後方からも見られました。大威徳明王や金剛夜叉明王など、後方に配置されている仏像を近くで見ることができてよかったと思います。

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講堂の中央。大日如来を中心とした「五智如来」が安置されています。(絵ハガキをコピー)

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帝釈天騎象像(帝釈天半跏像)(絵ハガキをコピー)

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(同)


五重塔
 五重塔は、仏陀の遺骨を安置するストゥーパが起源とされ、東寺の五重塔には、弘法大師空海が唐より持ち帰った仏舎利を納めています。
 五重塔の初層内部には、極彩色で彩られた密教空間が広がっています。五重塔の各層を貫いている心柱(しんばしら)は、大日如来として、その周りを四尊の如来、八尊の菩薩が囲んでいます。さらに、四方の柱に金剛界曼荼羅を描いています。また、四面の側柱には八大龍王、壁には真言八祖像を描き、真言の教えが弘法大師空海に伝えられた歴史を表しています。(東寺HPより、一部改編)


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新幹線の南窓から見えるのが、東寺の五重塔。仏の都、京都のランドマークタワーです。その高さは約55メートル、木造の建築物としては日本一の高さを誇ります。(解説:東寺HPより)

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初層内部(東寺HPより)


兜跋(とばつ)毘沙門天立像
 鎖を編んだ鎧を着た兜跋毘沙門天。目を見開いた勇ましい形相は、武装した中央アジアの人物のようです。もともとは、平安京の入口である羅城門の楼上に祀られていたという兜跋毘沙門天。平安末期に人々の手で東寺に運ばれてきました。
 兜跋毘沙門天の足元を支えるのは、地天女と二鬼。対面して右が尼藍婆(にらんば)、左が毘藍婆(びらんば)です。王城鎮護の役目を果たしていた兜跋毘沙門天ですが、いまは財宝と福徳の神様として信仰を集めています。(東寺HPより)

※毘沙門天は、仏教における天部の仏神で、持国天、増長天、広目天と共に四天王の一尊に数えられる武神であり、四天王では「多聞天」として表わされる。(Wikipediaより)

※兜跋毘沙門天は仏教の護法善神である天部の一つ。四天王の中の北方の護法神である多聞天は、独尊では毘沙門天と呼ばれて信仰されるが、このうち地天女の両手に支えられて立ち、二鬼を従える姿で表された特殊な像の名称である。(Wikipediaより)


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兜跋毘沙門天立像(絵ハガキをコピー)

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(同)


◆グッズ・土産
・御朱印帳
・絵ハガキ


【参考】特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」(2019年3月26日~6月2日、東京国立博物館)に出展される仏像は、特別展特設サイトによれば以下の通りです。
・五智如来のうち、大日如来を除く4体
・五大菩薩のうち、金剛波羅蜜菩薩を除く4体
・五大明王のうち、不動明王を除く4体
・四天王のうち、増長天及び持国天
・帝釈天
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