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my 見仏記59~三十三間堂(再)

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 京都旅行初日の11月10日(土)、東寺と京都国立近代美術館を訪ねた後、三十三間堂に行きました。午後4時に近かったので、拝観者も少なくなっているだろうと思いましたが、全くの見込み違いでした。前回(2016年5月)は修学旅行の中学生をやり過ごした後はじっくり見仏できましたが、今回はそうなりませんでした。
 三十三間堂には、お堂中央に丈六の千手観音坐像が安置されており、それを囲むように1,000体の千手観音立像及び風神・雷神像、二十八部衆像が配置されています。
 1+1,000+2+28=1,031という仏像の数に圧倒されますが、一体一体が美しいので、ただ数の多さだけを誇っているのではありません。
 今回注目したのは、千手観音坐像と迦楼羅(二十八部衆)でした。

三十三間堂
 三十三間堂は京都府京都市東山区三十三間堂廻町にある寺院の仏堂。建物の正式名称は「蓮華王院本堂」。同じ京都市東山区にある天台宗妙法院の境外仏堂であり、同院が所有・管理している。元は後白河上皇が自身の離宮内に創建した仏堂。本尊は千手観音で、蓮華王院は千手観音の別称「蓮華王」に由来する。(Wikipediaより)


イメージ 1
千手観音坐像

 湛慶作、335cm
 正しい名称は「十一面千手千眼観世音菩薩」といい、この坐像と一千体の立像とが本尊である。仏教伝来とともに日本人の生活感情に密着して育った観音信仰も、世が末法に入ると意識された平安時代から、いっそう切実の度を加え、限りない慈悲の力を求めて、十一面や如意輪、馬頭といった変化(へんげ)観音への信仰が盛んになった。
 殊に仏徳の慈悲性を分化・具象した多様な観音諸尊の中、全方向を洞察する多面と千手千眼を備えた千手観音は、あらゆる慈徳を兼ね、無限の救済力を発揮する絶対者として「蓮華王」と尊称されて、この頃より確固たる信仰を根付かせることとなった。
※写真と解説は、三十三間堂発行『三十三間堂の佛たち』より


イメージ 2
迦楼羅(かるら)王像
 
 鎌倉時代、164cm
 サンスクリット語の「ガルダ」の音写で、ガルダは蛇(コブラ)を常食とするという伝説の巨鳥で、金翅鳥ともいわれる。インドではヒンドゥー教・ビシュヌ神の乗り物で、仏教に導入されて護法神である天竜八部衆の第一に数えられ、梵天や大自在天・文殊菩薩の化身ともいわれる。須弥山をとり囲む鉄囲山(てっちせん)の内海に浮かぶ四大洲(この中、南方の閻浮提(えんぶだい)がこの娑婆という)の大樹に住み、止雨避雷・除災延命の徳をもつとされる。
 本像は翼をもつ鳥頭人身(ちょうずにんしん)で横笛を吹く姿であり、日本のカラス天狗にも影響を与えたという。
※写真と解説は、三十三間堂発行『三十三間堂の佛たち』より


◆グッズ・土産
・お守り


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