今日、スチュアート・ウッズ『ニューヨーク・デッド』(91、棚橋志行訳)を読み終えました。
今年、ウッズ作品は『警察署長』(84)と『湖底の家』(87)、『草の根』(94)を読みました。『警察署長』の主人公の子や孫、関係者が後続の作品に登場するので、それらの登場人物にシンパシーを感じながら読むことができました。
今年、ウッズ作品は『警察署長』(84)と『湖底の家』(87)、『草の根』(94)を読みました。『警察署長』の主人公の子や孫、関係者が後続の作品に登場するので、それらの登場人物にシンパシーを感じながら読むことができました。
この作品について、文庫本ブックカバー裏表紙の解説を引用します。
マンハッタン、深夜。酔いざましに歩いていた刑事の前に、高層マンションから女性が落ちてきた。テレビの人気キャスターだ。奇跡的に一命をとりとめたが、衝突事故を起こした救急車から彼女は消えてしまった。誰がつきおとしたのか。まだ生きているのか。では、どこに? 彼女の意外な素顔が明らかになるにつれ謎は深まる――。
【感想等】
◆ニューヨーク市警殺人課刑事ストーン・バリントンが主人公。彼は偶然、テレビの人気キャスター・サーシャ・ニジンスキーが高層アパートの12階から転落するのを目撃します。彼は彼女の部屋に駆けつけますが、以前の事件で左膝を負傷していたため、犯人らしき人物を逃がしてしまいます。さらに、救急車で運ばれたはずの彼女も行方不明になっていました。
その後、ストーンは相棒ディーノ・バチェッティとともにサーシャの行方と、彼女を転落させた人物を追いますが、成果を出すことができませんでした。やがて、ストーンは捜査手法をめぐる対立から警察を追われることになります。
◆ニューヨーク市警殺人課刑事ストーン・バリントンが主人公。彼は偶然、テレビの人気キャスター・サーシャ・ニジンスキーが高層アパートの12階から転落するのを目撃します。彼は彼女の部屋に駆けつけますが、以前の事件で左膝を負傷していたため、犯人らしき人物を逃がしてしまいます。さらに、救急車で運ばれたはずの彼女も行方不明になっていました。
その後、ストーンは相棒ディーノ・バチェッティとともにサーシャの行方と、彼女を転落させた人物を追いますが、成果を出すことができませんでした。やがて、ストーンは捜査手法をめぐる対立から警察を追われることになります。
◆サーシャの事件はうやむやのまま、警察の手を離れ、FBIが捜査することになります。一方、警察を追われたストーンは弁護士に転身しますが、サーシャ事件の捜査で知り合ったケアリー・ヒリヤードとのセックスに溺れてしまいます。彼女はストーンにとって、まさに「魔性の女」でした。
◆サーシャの事件は、事故現場から彼女を連れ去った人物が、ストーンを殺そうとしたことから解決へと向かいます。
◆警察が冤罪を生む過程がリアルに描かれ、そのために登場人物の一人が自殺します。そんな社会派的な部分もありますが、そこはアメリカン・エンターテイメント! 映像にしたら凄いだろうなっていうシーン満載です。セックス、カーチェイス、銃撃戦、猟奇的な・・・。そして、意外なストーリー展開。
◆あと何冊か、スチュアート・ウッズの作品を読みたいと思います。