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金子兜太の本を2冊購入しました。

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左:『日本行脚 俳句旅』、右:『金子兜太の俳句入門』


 昨日の朝、NHK総合テレビで「耳をすませば『闘い続けた猊集充圻瓠狙侈粁蘰算辧丙邁函法Χ盪匈澄頁仗諭法繊戞廚鮓ました。今年2月に亡くなった石牟礼道子さんと金子兜太さんを追悼する番組でした。
 金子さんの戦争体験や戦後の組合活動、山頭火や一茶への傾倒、テレビ出演時のユーモアのある言葉に共感を覚えました。で、彼の句集を読もうと思いましたが、たくさんあって選べなかったので、まずは以下の2冊を購入しました。
・『日本行脚 俳句旅』(2014)
・『金子兜太の俳句入門』(2012)


【参考】金子兜太編『現代の俳人101』(04)から金子兜太の句と略歴(一部改編)を引用します。
曼珠沙華どれも腹出し秩父の子
朝はじまる海へ突込む鴎の死
彎曲し火傷し爆心地のマラソン
三日月がめそめそといる米の飯
谷に鯉もみ合う夜の歓喜かな

暗黒や関東平野に火事一つ
人体冷えて東北白い花盛り
梅咲いて庭中に青鮫が来ている
猪がきて空気を食べる春の峠
夏の王駿馬三千頭と牝馬

冬眠の蝮のほかは寝息なし
酒止めようかどの本能と遊ぼうか
長生きの朧のなかの眼玉かな
よく眠る夢の枯野が青むまで
おおかみに螢が一つ付いていた

金子兜太(かねこ とうた)
 大正8年(1919)~平成30年(2018)。埼玉県生まれ。東京大学経済学部卒。旧制水戸高校時代より俳句を始める。昭和16年(1941)、加藤楸邨に師事、「寒雷」に投句、後同人。昭和20年代より30年代にかけて社会性俳句・前衛俳句の旗手として活躍、造型俳句論を提唱。31年(1956)、現代俳句協会賞受賞。37年(1962)、「海程」を創刊。58年(1983)、現代俳句協会長(現在名誉会長)、62年(1987)、朝日俳壇選者に就任。日本現代詩歌文学鑑賞、現代俳句大賞、蛇笏賞、NHK放送文化賞、日本芸術院賞などを受賞。句集13冊。その全容を伝える『金子兜太集』全4巻(筑摩書房)の他著書多数。

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