今日、最果タヒの第三歌集『死んでしまう系のぼくらに』(14)を読みました。
第一歌集『グッドモーニング』(07)に比べれば読みやすかったという印象ですが、詩という表現方法に慣れていないせいなのか、それともこの詩人に慣れていないせいなのか、詩人の意図を汲みとれたかというと疑問です。でも、「あとがき」を読んで、「まっ、いいか。」って感じになりました。「バナンボ!」
言葉は、たいてい、情報を伝える為だけの道具に使われがちで、意味のない言葉の並び、もやもやしたものをもやもやしたまま、伝える言葉の並びに対して、人はとっつきにくさを覚えてしまう。情報としての言葉に慣れてしまえばしまうほど。けれど、たとえば赤い色に触発されて抽象的な絵を描く人がいるように、本当は、「りりらん」とかそんな無意味な言葉に触発されて、ふしぎな文章を書く人がいたっていい。言葉だって、絵の具と変わらない。ただの語感。ただの色彩。リンゴや信号の色を伝える為だけに赤色があるわけではないように、言葉も、情報を伝える為だけに存在するわけじゃない。(「あとがき」より抜粋)
◆収録作品
望遠鏡の詩/夢やうつつ/きみはかわいい/図書館の詩/ライブハウスの詩/ぼくの装置/絆未満の関係性について/まくらの詩/線香の詩/恋文/緑/文庫の詩/マッチの詩/きえて/夜、山茶花梅雨/冷たい牛乳の詩/ブラジャーの詩/2013年生まれ/死者と死者/渋谷/きみへ/ヘッドフォンの詩/電球の詩/香水の詩/LOVE and PEACE/骨の窪地/瞳の穴/花束の詩/マスクの詩/さよなら、若い人。/わたしのこと/時間旅行/スピーカーの詩/線路の詩/教室/孤独ドクドク/70億の心臓/凡庸の恋人/未完小説の詩/レコードの詩/大丈夫、好き。/冬の長い線/お絵かき/カセットテープの詩
以下、気になった詩をいくつか引用します。
死者は星になる。
だから、きみが死んだ時ほど、夜空は美しいのだろうし、
ぼくは、それを少しだけ、期待している。
きみが好きです。
死ぬこともあるのだという、その事実がとても好きです。
いつかただの白い骨に。
いつかただの白い灰に。白い星に。
ぼくのことをどうか、恨んでください。
望遠鏡の詩
きみはかわいい
みんな知らないと思うけれど、なんかある程度高いビルには、屋上に常時つい
ている赤いランプがあるのね。それは、すべてのひとが残業を終えた時間にな
っても灯り続けていて、たくさんのビルがどこまでも立ち並ぶ東京でだけは、
すごい深い時間、赤い光ばかりがぽつぽつと広がる地平線が見られるの。
東京ではお元気にされていますか。しんだり、くるしんだりするひとは、きみ
の家の外ではたくさんおきるだろうけれど、きみだけにはそれが起きなければ
いいと思っています。ゆめとか希望とかそういう、きみが子供の頃テレビから
もらった概念は、まだだいじにしまっていますか。それよりもっと大事なもの
があったはずなのにと、貧乏な部屋の中で古いこわれかけのこたつにもぐって、
雪のニュースを見ながら考えてはいませんか。
きみが無駄なことをしていること。
きみがきっと希望を見失うこと。
そんなことはわかりきっていて、きみは愛を手に入れる為に、故郷に帰るかも
しれないし、それを、だれも待ち望んですらいないかもしれない。朝日があがっ
てくることだけが、ある日きみにとって唯一の希望になるかもしれず、死に
たいと思うのも、当たり前なのかもしれませんね。
当たり前なのかもしれません。
しにたくなること、夢を失うこと、希望を失うこと、みんな死ねっておもうこ
と、好きな子がこっちを向いてくれないことが、彼女の不誠実さゆえだとしか
思えないこと。当たり前なのかもしれない。
きみはそれでもかわいい。にんげん。生きていて、テレビの影響だったとして
も、夢を見つけたり、失ったりしていて。
きみはそれでもかわいい。
とうきょうのまちでは赤色がつらなるだけの夜景が見られるそうです。まだ見
ていないなら夜更かしをして、オフィスの多い港区とかに行ってみてください。
赤い夜景、それは故郷では見られないもの。それを目に焼き付けること、それ
が、きみがもしかしたら東京に、引っ越してきた理由なのかもしれない。
ぼくの装置
ぼくのことをきらいなひとがたくさんいるきがするし、
実はそんな人すらいないようなきもする、今日も、撃ち
殺されなかったと泣きながら眠る夜はただ一人で、夜の
重さに苦しみながらシーツに溶けられないことをうらみ、
朝に叩き起こされる。
あいされたい
それはべつに深刻ではなく。ころされたい、でもいい。
ぼくの、結婚式への憧れは葬式の憧れ。だれでもいいか
らぼくを深く憎み深く愛し、それでいてその感情に焼け
死んでぼくには無干渉でいてくれたら。
ひとはぼくのことを認識させる為の装置。それだけだね。
細い首に糸をかけて、だれでもひけるように路上に垂れ
ても、あるひとは赤い糸だという、そしてひろいあげ、
この先に、わたしを愛してくれる人がいるはずだと、嬉々
として走ってくるのだ。
しにたい。
そいつがドアをノックするまでに。
せめて他殺で。惨殺で。
わたしの頬は月に寄り添い、彼は静かに溶けていく
頬につたうその水はいつか海のような夢になり
わたしを浮かべ沖へと流す
過去や明日が全て、同じ時間かのように横たわる時
わたしはすべてを忘れ、すべてを知って、眠るの
寝顔が可愛いのは少し死んでいるからよ、
そうだれかが隣で囁いている
まくらの詩
私達のこのセンチメンタルな痛みが、疼きが、
どうかただの性欲だなんて呼ばれませんように。
昔、本で読んだ憂鬱という文字で、かたどられますように。
夜のように私達の心は暗く深く、才能豊かであるように。
くずのようだと友を見ています。
軽蔑こそが、私達の栄養。
文庫の詩
不幸であれば許される気がした
愚かなのは自分だということを忘れて、他者をにくむこと
ぼくのマッチ 線香に火をつけるため
きみが死んだときいたから きみに恋をしたんです
愛する人を失うショックで
いい絵を描きたい、詩を書きたい
マッチの詩
ぼくに生きてほしいと思ってくれるひとが
いなくなった夜に 台所で
冷蔵庫を開けて 牛乳をありったけ飲んだ
ぼくに生きてほしいと思ってくれるひとがいない世界で
今も母親の牛が 子どもにお乳を飲ませている
みんなを愛する博愛なんて信じないけれど
だれかがだれかに贈った愛を おろかに信じてしまうのは
ぼくにも母がいたからだろうか
冷たい牛乳の詩
音楽がなくても生きていける
恋をしなくても友達がいなくても
夢がなくても才能がなくても生きていける
獣みたいに餌を食べて体育をして生きていける
私の名前 それをノートに書いて くりかえし自分で読んで
読んで 読んで はい、と答えて 私
ヘッドフォンの詩
女の子の気持ちを代弁する音楽だなんて全部、死んでほしい。
いろとりどりの花が、腐って香水になっていく。
私たちが支配したいのは他人の興奮だなんて、
どうしてみんな知っているの。
豊かな化粧品・洋服。私たちは誰にもばれないよう、
獣に戻りたかった。
うすぎたない匂い。火事にとびこんだらすぐに、
裸にならなきゃいけない。そう習った夜。
死ぬな、生きろ、都合のいい愛という言葉を使い果たせ。
香水の詩
私は美しいことを言えない
美しい顔を持たない
美しい服は似合わず
あなたに美しい感情を抱かない
ただ、あなたが二十年ほど前どこかの病院で生まれたこと
家族や友人に愛されてきたこと
それを推し量ることが出来る
私の人らしさはそこにしかないのです
花束の詩
しにたいような消えたいような
水族館に行きたいだけのような心地で、
街をあるく時間。クリスマス、イルミネーション。
わたしに関係ない世界ほど、きらびやかで明るい時代。
いるはずなのに、いない気がする。
歩いているのに、いない気がする。
しにたいような消えたいような、
水族館に行きたいだけのような、チューインガム
みたいな切なさのために、わたし、死ぬ必要なんてないよ。
口を隠して、鼻を隠して、
世界からわたしを見えなくすればいいだけの、
簡単な自殺をしよう。
マスクの詩
わたしのこと
なにが恋なのかなんて誰もわかってないのに、また誰かが誰かに説教
している。異常だねって、雨の中できみが笑って、羨ましい気がした
とき私はそれになにも名前をつけたくなかった。大切。ってなに。き
みに暴力を振るわないこと、きみを傷つけるウイルスや雨を憎むこと、
きみにラッキーがくるよう祈ること。私が死んでもきみが不幸になん
てならないよう、ずっと遠くに旅に出ること。
しあわせそうな犬と、しあわせそうでない犬なんていうのはいるけれ
ど、私達もきっと他人から見るとそうなんだろうね。北極星が見える
のは、いつの季節もかわらない空だって、誰かが言っている。なにが
おきようがどうせ冬はくるから、空洞になったような気分になるねっ
て、季節の変わり目にきみは絶対、いちどは言う。
だれもきみのことが好きだよ。
だれかが死んでもだれかが最低でも、他のだれかがきみを愛してくれ
るよ。その確信が私をどんどん不幸にする。ウイルスだけ気にして生
きてほしい。きみを幸福にするのはけっきょく、私ではなくて幸運と
健康だ。愛なんてない。力なんてない。きみはかわいいよ。最高だ。
私がもっと、ばけものみたいにきみを愛せていたら、かわいい、大好
き、愛している、だけの生物になれていたら、きみに、不幸になろう
って言ってもらえる夢なんて、きっと見ない。
時間旅行
きみをしあわせにする人が、世界にいる。そのことをぼくは知っています。
言い出せない悪いこと、見つからない小銭、ぼくたちがやり残した、たく
さんのいびつな過去が、しわ寄せをして、未来の模型を作っていく。
なにもせず死んでいくきみが好きだ。つなひき、なわとび、考えることを
やめて、宇宙の写真ばかり集める。きみに、名前なんてきっといらない。
いつかきみに価値が出ること、
いつかきみを愛する人があらわれること。
きみは犬みたいに信じて待つけれど
こない 未来に、約束されたさみしさが美しさというものです。
幸福やほほえみはいつだって地続きだ。
劣情や焦りに、逆転などありえない。
ぼくはきみになれないし、きみは永遠にぼくにならない。
美しい世界だ。
きみに愛を約束などしない。
きみを愛する人はどこにもいない、そんな予感が透明な色を空に塗って、
きみは今日もぼくのすばらしい友達。
恋に、最後の希望をかけるような、くだらない少女にならないで。
死ぬことで証明できる愛なんて、一瞬です。
きみは泣いて、葬列した翌日、別の人と恋をする。
石鹸 泡 飛べるぐらいならという、ぼくの衝動。
生きていて、と願われることがどれほど幸福だったか、
知らなかった。
母さん、遠くで、小田急線が
ぼくではない誰かをあなたの町へ運びます。
ぼくもあなたも、今日も、孤独です。
線路の詩
教室
私の価値がきみの欲望でさだめられるぐらいなら、私は価値などい
らないし、愛や希望という言葉の保護もいらない。死んだ魚が、ラ
ブレターで作られた、服を着ている教室。みんな、という言葉に、
まぜてもらえなきゃ死ぬんだって。怖いね。
さみしさが、私を、きみに売ろうとする。
愛してほしいというのは暴力だ、だから抱きしめたいと言ってみる。
欲情でかたったほうがむしろ、信じられるって、言っていたのはど
の子だっけ。だれも好きにならないで、そのまま結婚して子どもを
産んで、死ぬ人生は、おだやかで幸福感に満ちていた。
きみ以上にきみを愛する人がいるなら、きみが生きる意味なんてな
くなってしまうような、そんな肌をまとって、きみは生きている。
好きだよ。心臓を差し出す覚悟で、伝えたかった。今日もクラスメ
イトが、死ねば話題になれるだろうと機会を狙っている。
好きなひとに好きと言えたら、あとは死んでもいいような、
暴力的な感情 夜、さみしいから、きっと、死んでもさみしい、
だれかに愛され、そのひとを置きざりにして、
死んでみたい 夜、昼、朝、
孤独ドクドク
「きみのいっていることがなにひとつわからない」と言われることに、
さみしさは感じても恥ずかしさを感じる必要はなくて、あおい星がぜ
んぶ、わたしのことを毎日、理解してくれない。食べたいもの、見た
いもの、すべて裏切られて浮かぶ、白い雲のことを思う。愛されたい
と叫ぶことで無意味になるたくさんの本当の欲求、お金が欲しい、認
められたい、あたたかいおふとんのなかで飽きるまで眠りたい。
教えてくれなくていい、恋の素晴らしさについて、花の美しさについ
て。歌ってくれなくていい、きみがたとえ天才であろうとも。わたし
の名前、それだけをすべてのひとが、知っていてくれるなら。じゅう
ぶんだったの、それだけがないから、いつも誰かが殴り合っているの
を見て泣くしかないの。
人殺しがあった、殴り合い、盗み、窃盗があった。許されないことだ
とわたしは怒り狂って泣いて、正義をふりかざしてストレスを発散。
ほんとうはそんなことしたいわけじゃない。だれが殺されようが、ど
うだってよかった。関係がなかった。正しいことを言えば、だれか、
わたしをおもいだして、手を差し出し拍手をして、ここから連れ出し
てくれる予感がしていた。正しさの話をしよう。ここで、なのも得ら
れなかった欲求にとりつかれたぼくらは。死ぬまで。
70億の心臓
恋人が死んでしまったことに泣いている朝日の下
わたしたちの心臓が70億個、地面にとても近い高さでさまよっている、あした
から、なにをたべてなにを歌って、もしくはなにも歌わないで、生きていけば
いいのか、わからないと泣いている、明るい星がほんとうは、昼間も頭上に
でているのだということ、義務教育をおえたひとはみんな、知っているのに、
みんな忘れちゃった。
泣いているのはそのせい。
心の底から好きと言いたい、もう一度、誰かに言いたい、言いたい相手が死ん
でしまって、わたしの言葉はちゅうぶらりん、死んでしまったひと以外をみつ
けて、言えた告白を、だれか愛だとみとめてくれるのかしら。わたしは、あの
ひとがすきで、あのひとはしんで、あのひとはとっくにしんで、でもしななか
ったらしぬまであのひとをすきで、でもしんでしまったからあなたをすきにな
りましたと、言って、しんじてくれるかしら。細い糸があるし、わたしは自殺
なんて、しちゃだめだよ、と思うし、それはわたしのため。わたしのひとつの
言葉のため。
パンを食べ、水を飲み、やさいをとらなくちゃと外に出て買物に行く、とおり
すがりに見た海の表面にただよう白い光の、生き物みたいな脈、わたしは手の
ひらに書いたあなたの名前を、海水に溶かしに、空腹のままでかけていく。
凡庸の恋人
凡庸さは死にあたいするね、ほそい白いくびの、まわりにある青いマ
フラーが、ある日空につりあげられてしまうかもね。わたしたちの持
つたくさんの音楽が、すべて才能によってつくられたものであること
を、奥歯でかみしめて、凡庸を殺そう、といっているプレイリストを
眺めて笑う。
ほどよい生活。すばらしい音楽やマンガやことばたちに、かこまれて
わたしは、愛やゆめなどといわなくても、微笑みを忘れずにいられる。
わたしが愛すること、それは凡庸が殺されてきたその城のなか。血が
しみこんだ真っ赤なじゅうたん。凡庸たちが死んでいった、その場所。
ダンスを、おしえて。わたしには才能がないけれど、手を取って、そ
してそこでうつくしく、踊るためのこつをおしえて。あなたに、教え
てもらいたかった。
死んだほうがいいときみは、自らを否定して、かわいいことを書いた
日記を消したり、おいしくつくれるホットケーキをもう最後だと言っ
て焼いている。凡庸は死ね。
きみは凡庸。
好き。
たいせつな夢を見た。星がおちてきて、村を焼いている。そのすがた
は都会から見ると美しくてたくさんのひとが、絵にかいたらしい。そ
れはすばらしい作品だったらしい。きみはおびえた。光の落下に。わ
たしは撫でた。きみの頬を。きみは凡庸。凡庸は死ね。とても大切な
ゆめを、きみだけに話すよ。明日、遠い町にひっこしをしよう。
きみが信じていた本を、書いた人が自殺していなかったこと。
それが夜の星みたいに、きみの瞳を照らす。
死にたいとか、消えたいとか、
いうなら生まれなければよかったのに。
きみはもう失敗したんだよ。忘れたふりをして、
憂鬱をうたいたがっているだけ。
未完小説の詩
大丈夫、好き。
戦争の映画を見ていたひとが泣きながらかえってきて、私はおいしい
パンをやいて、食べさしたりしながら、今日のことを話していたら、
昔のことがずっと話にでてきて、まるできみがここにいないみたい
だったよ。
私たちが今度ひとをころしに、外にでたとき、たくさんの沈丁花がさ
いて、月のふりをしている。それでも、走って風になって、ひとを否
定してしまえる、そんな私たちが鋭くて好きだよ。だれも正義だなん
ていってくれないし、だれも愛してくれないけれど、私はきみが好き
で、きみは私が好き。愛のことを語らないで。愛にあこがれないで。
きみはその概念でいつかころされてしまうからね。不要な愛をあたえ
られて、不要な嫌悪をあたえられて、求めてもいない感情ばかりにう
もれて、本当にほしいひとから、まるい声はきけないんだってことを
思い知るんだ、
だから。愛にあこがれないで。しらないで。きみはおとなしく、無垢
な目で、たくさんころして、
大丈夫、好き。
お絵かき
いろんな人が消えて、ふっと私のほうを見るとき、あなたはもうだれ
もいないつもりでいるような、目をしている。そのころ背景では鐘が
鳴っていて、たぶんだれかとだれかが結婚している。空間として私と
あなただけが、だれともかかわりのない場所にいて、他の場所はすべ
て幸福だった。
愛情といえばなにもかもが許されるのは、愛情がうつくしいという前
提があるから。絵の具をふんだんに使って、てんてんで光を表現した
その表面と、ゆらゆらと不規則に、動くその愛の定義はただの虫みた
いだったけれど、ふみつぶされることはない。殺虫剤で死ぬのに。
100年たてば、どうせみんなだれも愛さなくなる。友達がみんなしん
でしまう。自分を知っている人が消えてしまう。それにもっと早く気
づいておけば、よかったのにって君は思うだろう。人類なんてさっさ
とやめて、絵画にでもなっておけばよかった。でも私は君が絵なら、
冬の寒い日に薪代わりに燃やしていたと思うよ。
美しい人がいると、ぼくが汚く見えるから、
きみにも汚れてほしいと思う感情が、恋だとききました
人が死んだニュース 飛んでいく蚊
愛について語る人間は、
なにか言い訳がしたくて仕方がないだけ。
死ねっていう声を、録音させてください
カセットテープの詩