今日、織田作之助の短編集『世相・競馬』を読み終えました。
この短編集の内容については、ブックカバー裏表紙の解説を引用します。
この短編集の内容については、ブックカバー裏表紙の解説を引用します。
終戦直後の大阪の混沌たる姿に、自らの心情を重ねた代表作「世相」、横紙破りの棋風で異彩を放つ大阪方棋士・坂田三吉の人間に迫る「聴雨」、嫉妬から競馬におぼれる律儀で小心な男を描いた「競馬」、敬愛する武田麟太郎を追悼した「四月馬鹿」等、小説八篇に、大阪人の気質を追求した評論「大阪論」を併録。自由な精神で大阪の街と人を活写した織田作之助の代表作集。
【収録作品】( )は初出
◇俗臭(『海風』6号、昭和14年9月)※既読(『夫婦善哉正続 他十二篇』)
◆秋深き(『大阪文学』昭和17年1月号)
私は転地療養のためにとある温泉宿に滞在します。私はそこである夫婦と隣室になります。
◇俗臭(『海風』6号、昭和14年9月)※既読(『夫婦善哉正続 他十二篇』)
◆秋深き(『大阪文学』昭和17年1月号)
私は転地療養のためにとある温泉宿に滞在します。私はそこである夫婦と隣室になります。
◇聴雨(『新潮』昭和18年8月号)※既読(『夫婦善哉正続 他十二篇』)
◆道(『文藝』昭和18年9月号)
佐伯がすっかり変わってしまった。なぜ?
◆道(『文藝』昭和18年9月号)
佐伯がすっかり変わってしまった。なぜ?
◇螢(『文藝春秋』昭和19年9月号)※既読(『夫婦善哉正続 他十二篇』)
◇競馬(『改造』昭和21年4月号)※既読(『六白金星・可能性の文学 他十一篇』)
◇世相(『人間』昭和21年4月号)※既読(『六白金星・可能性の文学 他十一篇』)
◆四月馬鹿(『光』昭和21年5・6月合併号)
作家・武田麟太郎(1904-46)の死に際し、書かれた作品。武田のハチャメチャな感じや、織田の武田への友情が伝わってきます。1946年4月1日の朝刊に武田の訃報が掲載されると、織田はそれが「四月馬鹿(エープリルフール)」であって欲しい(欲しかった)と思ったのでしょう。なお、織田は翌年1月、結核により死去しています。
◇競馬(『改造』昭和21年4月号)※既読(『六白金星・可能性の文学 他十一篇』)
◇世相(『人間』昭和21年4月号)※既読(『六白金星・可能性の文学 他十一篇』)
◆四月馬鹿(『光』昭和21年5・6月合併号)
作家・武田麟太郎(1904-46)の死に際し、書かれた作品。武田のハチャメチャな感じや、織田の武田への友情が伝わってきます。1946年4月1日の朝刊に武田の訃報が掲載されると、織田はそれが「四月馬鹿(エープリルフール)」であって欲しい(欲しかった)と思ったのでしょう。なお、織田は翌年1月、結核により死去しています。
■大阪論(明光堂書店刊『大阪の顔』、昭和18年9月)