中村文則『去年の冬、きみと別れ』を読みました。
今日、中村文則の『去年の冬、きみと別れ』(2013)を読みました。この作品の内容等については以下の通りです。愛を貫くには、こうするしかなかったのか?ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。彼は、二人の女性を殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けていた。調べを進めるほど、事件の異様さにのみ込まれていく「僕」。そもそも、彼はなぜ事件を起こしたのか? それは本当に殺人だったのか?...
View Article織田作之助「青春の逆説」を読みました。
岩波文庫『わが町・青春の逆説』には、長編小説「わが町」「青春の逆説」が収録されています。 今日、織田作之助の長編小説「青春の逆説」(1941)を読み終えました。ストーリー等については、巻末の佐藤秀明「《解説》織田作之助の長篇小説」から引用(一部改編)します。...
View ArticleフジノンXF35mm F1.4Rの初撮影
今日は仕事が早く終わったので、昨日買った《フジノンXF35mm F1.4R》の初撮影をしました。最近はズームレンズばかり使っていたので、単焦点レンズで撮るのは新鮮な感じだったし、写真はフットワークが大事ってことを改めて思いました。(カメラは富士フイルムX-E1)
View Article三浦しをん『まほろ駅前狂騒曲』を読みました。
今日、三浦しをんの『まほろ駅前狂騒曲』(13)を読み終えました。この作品は『まほろ駅前多田便利軒』(06)と『まほろ駅前番外地』(09)に続く、まほろ駅前シリーズの第3作にあたります。ストーリー等については、以下の通りです。 多田便利軒、シリーズ最大の危機!...
View Article又吉直樹×堀本裕樹『芸人と俳人』が届きました。
今日、予約しておいた又吉直樹×堀本裕樹の『芸人と俳人』が届きました。この本は「俳人の堀本裕樹さんから俳句の基本的な決まりを優しく丁寧に御指導いただき、僕の俳句に対する恐怖を取りのぞき、臆病だった僕が、素直な感覚で俳句に向かえるようになるまでの二年間の軌跡をまとめたもの」(又吉直樹による「まえがき」より)だそうで、初出は『すばる』2012年10月号~2014年10月号に連載された「ササる俳句...
View Article西加奈子『サラバ!』を読みました。
今日、西加奈子の『サラバ!』(2014)を読み終えました。ストーリーについては、以下の通り。(小学館HPより) 1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。 父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。 イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。 後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに――。(上巻)...
View Article又吉直樹×堀本裕樹『芸人と俳人』を読みました。
今日、又吉直樹×堀本裕樹の『芸人と俳人』(2015)を読み終えました。本書は芸人・又吉直樹が俳人・堀本裕樹に俳句の作り方を基礎から教わっていくというもので、二人による対話形式で書かれています。俳句=定型と季語に縛られて不自由なもの、という印象を持っていました。でもこの本を読み、そんな思い込みを払拭することができました。定型と季語があるからこそ、たった17文字でも無限なる表現が可能だということを知りま...
View Article堀本裕樹『十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う』を読みました。
今日、堀本裕樹の『十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う』(2012)を読み終えました。先日、又吉直樹との共著『芸人と俳人』(2015)を読み、彼にシンパシーを覚えたので、この本を手に入れました。この本の内容等については、以下の通りです。(「はじめに」より一部引用)...
View Article上田五千石句集『遊山』を読みました。
昨夜、上田五千石の句集『遊山(ゆさん)』を読みました。先日、又吉直樹と堀本裕樹の共著『芸人と俳人』を読んだら、上田五千石の以下のような句が引用されていました。彼の他の句も読みたいと思い、『遊山』を手に入れました。 渡り鳥みるみるわれの小(ち)さくなり 万緑や死は一弾を以て足る 秋の雲立志伝みな家を捨つ まぼろしの花湧く花のさかりかな...
View Article茨城県近代美術館企画展「ベン・シャーン展」を見ました。
昨日、仕事で水戸に行った際、時間が空いたので、茨城県近代美術館の企画展「丸沼芸術の森所蔵 ベン・シャーン展」(4月25日-7月5日)を見てきました。「ベン・シャーン展」について、茨城県近代美術館HPから解説を引用します。...
View Article西加奈子『しずく』を読みました。
昨夜、西加奈子の短編集『しずく』(07)を読み終えました。僕としては、太宰治の「女性の一人称告白体」的な作品「灰皿」に親しみを覚えました。この短編集については以下の通りです。...
View Article筒井康隆『最後の喫煙者』を読みました。
昨夜、筒井康隆の短編集『自選ドタバタ傑作集1 最後の喫煙者』を読み終えました。彼の作品を読んだのは初めてでしたが、彼の度を超したユーモア(?)にはついて行けませんでした。この短編集の内容については、ブックカバー裏表紙の解説を引用します。...
View Article太宰治「惜別」を読みました。
新潮文庫『惜別』には、「右大臣実朝」と「惜別」が収録されています。 今日、太宰治の「惜別」(1945)を読み終えました。「惜別」は太宰文学の中期(の後半)に属する作品で、太平洋戦争下で書かれました。(出版は終戦後の1945年9月)以下、奥野健男(文芸評論家)による巻末解説を引用し、「惜別」が書かれた時代背景や著者の意図などを知る手がかりにしたいと思います。...
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