今日、町田康の『パンク侍、斬られて候』を読み終えました。
この作品について、ブックカバー裏表紙の解説を引用します。
この作品について、ブックカバー裏表紙の解説を引用します。
江戸時代。ある晴天の日。街道沿いの茶店に腰かけていた牢人は、そこにいた、盲目の娘を連れた巡礼の老人を、抜く手も見せずに大刀を振りかざし、ずば、と斬り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われたその牢人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき災厄をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった……。圧倒的な才能で描かれる諧謔と諷刺に満ち満ちた傑作時代小説!
◆時代小説ですが、登場人物の話し言葉には現代の用語や現代の若者言葉が使われています。これは斬新というより、奇をてらっているように感じました。また、奇想天外なストーリーにはおもしろさを感じましたが、殺人描写などグロテスクな場面が多すぎて閉口しました。かつて読んだパトリック・ジュースキントの「香水 ある人殺しの物語」を読んだ時の不快感を思い出しました。