今日、ラッセル・クロウ×クリスチャン・ベイル主演の『3時10分、決断のとき』(原題:3:10 to Yuma 、2007)をDVDで見ました。
先日、エルモア・レナードの西部小説『オンブレ』(長編「オンブレ 」と短編「三時十分発ユマ行き」を収録、村上春樹訳)を読みましたが、その際、この映画のことを知ったので、DVDを購入しました。
先日、エルモア・レナードの西部小説『オンブレ』(長編「オンブレ 」と短編「三時十分発ユマ行き」を収録、村上春樹訳)を読みましたが、その際、この映画のことを知ったので、DVDを購入しました。
この映画について、DVDのパッケージに書かれた解説を引用します。
遂に逮捕された連続強盗団のボス、ベン・ウェイド(R・クロウ)。貧困にあえぐ農場主ダン・エヴァンス(C・ベイル)は報酬目当てに、彼を刑務所のあるユマ行きの列車に乗せる護送役を引き受けた。列車の出発は明後日3時10分。危険な道中を共にする中で、何一つ信じることができない男(ウェイド)と、何一つ誇るものがない男(ダン)の魂は奇妙に通い合ってゆく。やがて明かされる、ダンが仕事を引き受けた真相。そして訪れる、運命のクライマックス。激しくも切ない銃撃戦があなたの心を撃つ――! 世界を魅了する2大スターとアカデミー賞作品を手がけたスタッフが放つ、“「許されざる者」以来の最高の西部劇!”〈ヒューストン・クロニクル紙〉
【感想等】
◆E・レナードの原作は文庫本で30ページ程度なので、これをどう肉付けするのか興味がありました。映画の本編は122分ですが、冒頭からの2/3(約80分)は原作にない部分で、ラストの1/3(約40分)が原作通りコンテンションのホテルと街並み、駅が舞台になります。
◆これこそ西部劇! という場面が数多く描かれています。大農場主による小農場主への嫌がらせ、駅馬車強盗、アパッチの襲撃、街中での銃撃戦、等々。そして、親子の葛藤や父としての誇りの在り方が描かれ、最後には護送役の小農場主と強盗団のボスとの間に心の通い合いが生まれます。
しかし、どれも中途半端です。西部劇のさまざまな要素を総花的に描いただけで、物語に深みはないような気がします。嫌いじゃありませんが。
◆ラッセル・クロウの悪役は格好よすぎです。彼を献身的に助け出そうとした手下たちの最期が気の毒です。ピンカートン探偵社(探偵・警備会社)所属の賞金稼ぎがとても印象に残りましたが、クレジットを見たら、なんとピーター・フォンダでした。さすがの存在感です。
◆トンネル工事のシーンに中国人労働者が描かれていましたが、アメリカの西部開拓には欠かせない存在で、これまでの西部劇では殆ど描かれてこなかったように思います。でも、こちらも中途半端な描き方で終わっています。
◆E・レナードの原作は文庫本で30ページ程度なので、これをどう肉付けするのか興味がありました。映画の本編は122分ですが、冒頭からの2/3(約80分)は原作にない部分で、ラストの1/3(約40分)が原作通りコンテンションのホテルと街並み、駅が舞台になります。
◆これこそ西部劇! という場面が数多く描かれています。大農場主による小農場主への嫌がらせ、駅馬車強盗、アパッチの襲撃、街中での銃撃戦、等々。そして、親子の葛藤や父としての誇りの在り方が描かれ、最後には護送役の小農場主と強盗団のボスとの間に心の通い合いが生まれます。
しかし、どれも中途半端です。西部劇のさまざまな要素を総花的に描いただけで、物語に深みはないような気がします。嫌いじゃありませんが。
◆ラッセル・クロウの悪役は格好よすぎです。彼を献身的に助け出そうとした手下たちの最期が気の毒です。ピンカートン探偵社(探偵・警備会社)所属の賞金稼ぎがとても印象に残りましたが、クレジットを見たら、なんとピーター・フォンダでした。さすがの存在感です。
◆トンネル工事のシーンに中国人労働者が描かれていましたが、アメリカの西部開拓には欠かせない存在で、これまでの西部劇では殆ど描かれてこなかったように思います。でも、こちらも中途半端な描き方で終わっています。