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エルモア・レナード『ラブラバ』を読みました。

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 今日、エルモア・レナードのアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)受賞作品『ラブラバ』(1983)(田口俊樹訳、2017)を読み終えました。
 この作品について、ブックカバー裏表紙の解説を引用します。
 「その映画スターは彼が生まれて初めて恋した相手だった。十二歳のときに」
 シークレット・サーヴィスの元特別捜査官で今は写真家のジョー・ラブラバは、かつての有名女優ジーン・ショーと出会った。憧れの女(ひと)を目の前にして、彼の心は浮き立った。徐々に近づいていくふたりだが、ジーンの周りには財産狙いの悪党どもがたむろする。ラブラバは女の窮地を救うべく動き出すのだが……。
 陽光溢れるマイアミのサウスビーチを舞台に、巨匠が描き上げる男と女の影。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。待望の新訳版!

【感想等】
◆レイモンド・チャンドラーの小説に登場する私立探偵フィリップ・マーロウのような主人公を期待してましたが、ちょっと違ったかな。
 ジョゼフ(ジョー)・ラブラバは元シークレット・サーヴィスで、今は写真家をしています。悪党に対するタフガイぶりだけでなく、芸術家としての側面も描かれていますが、だからと言って彼の人物像に深みが出たようには思えません。それと、(これはやっかみかもしれませんが)女性とすぐに親しくなり過ぎです。
◆事件は早い段階でその全容がわかりましたが、その終わらせ方が気になり、残り1/3くらいは一気に読みました。
◆「勧善懲悪」がいつも正しいとは思いませんが、事件の首謀者がのうのうと生き続けているのに、その首謀者にいいように使われ、悲惨な最期となったリチャード・ノーヴルズとクンドー・レイが少しかわいそうな気がしました。
◆エルモア・レナードの作品をもう少し読んでみようと思います。

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